【雑】車窓から見える煙突
秋である。果物がうまい季節だ。
柿や蜜柑が、これからだんだん美味しくなる。
この季節は、また、秋晴れの澄んだ空気が心地よい。朝の通勤電車、吊り革につかまりながら窓の外をぼーっと見ているのもいいものだ。
今朝もまた、本を読む気になれず、電車の窓から中央線沿線の街並をながめていた。
瓦屋根やらビルやら小さなアパートやらがぎっしり軒を連ねる景色の中で、ひときわ目立つのが銭湯の高い煙突。
まだあるんだな、この銭湯というやつが。
中央線沿線の阿佐ヶ谷、中野のあたりは、かつて二十代の頃住んでいた街である。当時、貧乏暮らしの若者にとって内湯のある住まいなどはとんでもないことで、風呂といえば週に一、二回、銭湯に通っていたものだ。
それら、昔かよっていた銭湯がいまも健在で、電車の窓から煙突が見えるのは嬉しい。なんだか30年前にタイムスリップしたような、不思議な気持ちになる。
この先も消えないで残ってほしい煙突である。
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コメント
中央線沿線、銭湯・・・それだけで、もうなにかあのころの雰囲気がありますね。私は京王線代田橋、雑司ヶ谷、目蒲線武蔵小山などに18~26才まで住んでいました。中央線は、友人がいたり、古本屋へ行ったりでしばしば訪れました。遙か昔になってしまいましたが懐かしいです。
銭湯の煙突、まだあるんですね。旭川は幾つかを除くと銭湯はなくなって来ました。小樽はまだまだ伝統的に銭湯が残っています。時代は変わる・・しかし、残って欲しいものはあります。
投稿: 玄柊 | 2005年10月21日 (金) 07時21分