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2005年11月26日 (土)

【楽】歌詞の誤解

ぼくは、日本語の歌でも、英語の歌でも、歌詞カードを読むことがほとんどない。
そのために、大きな誤解をしていることが多い。

上々颱風に 「上々颱風のテーマ」 という歌がある。
その一節 ♪火をつけておくれ 火をつけておくれ・・・♪ を、長いあいだ 「気をつけておくれ」 と聴いていたことに、ある日とつぜん気づいたりして。
ぼくの勝手な聴きちがい、おもいちがいなのだけれど、じぶんでも笑ってしまう。 まあ、耳で聴くことをだいじにしたい、なんて言い訳をしている。

日本語の歌でさえこのありさまだから、英語の歌詞など、ほとんど意味がわからずに聴いていることが多い。
ボブ・ディランの映像(ノー・ディレクション・ホーム)では、日本語訳詞が字幕に出るのを読みながら見ていたが、そうすると、今度は耳の方がおろそかになってしまうので、うーん、なかなか難しいのである。

もちろん、(耳で)英語がわかる人なら、こんなことはないのだろうが。
外国語の歌は、なかなか難しいものだ。


ところで、ピーター・バラカンという、英国出身で日本にいる、日本語が堪能な人がいる。
毎週土曜日の朝、NHKのFMラジオでこの人の番組を聴いている。 「ウィークエンド・サンライズ」という音楽番組。 このバラカンさんが書いた、面白い本をみつけた。

barakan「 Rock Between The Lines ロックの英詞を読む 」
ピーター・バラカン 2003.10.8 第1刷
集英社インターナショナル

もちろん、日本語で書かれている。
この本を読んでいて、いろいろ気づいたのだが、その一つに、英語の歌詞というのが、じつにきれいに韻を踏んでいるということがある。
もう一つは、日本語に翻訳された曲名が、いかにいい加減かということだ。

ボブ・ディランの 「風に吹かれて」 なども、「 Blowin' In The Wind 」 が、なんでこうなるの? という感じ。
バラカンさんの日本語訳詞はこうだ。

 The answer, my friend, is blowin' in the wind.
 The answer is blowin' in the wind.

 その答えはね、友よ、風の中に漂ってるんだ
 答えは風の中に漂ってる

つまり、「答えは自分でつかもうと思えばつかまえられるところにある」 というのが、そのココロだろう。
「風に吹かれて」 という日本語タイトルに、ぼくも惑わされて、勝手なイメージをつくりあげていたような気もする。

これからは、英語の辞書を片手に、歌詞カードをじっくり読んでみようか。
そうすれば、もう少し、大きな歌の世界が広がるかもしれない。

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コメント

ピーター・バラカンは、我々と同じ年、僕ももちろん彼の番組を聞いています。ただ、英語を日本語に直す場合は、映画も同じですが「多くの人にすぐにわかってもらう」ということを、翻訳者は念頭に置いているんでしょうね。つまり、blowという感覚を身につけていないと「バァブ・ディラン」が理解できないわけです。例えば、聖書の意味、全然わからなくて英語で読んでみたらその論理性にうなずいたこともありました。
「Rock between the lines」さえ、「言外の意味を読みとる」というニュアンスが、タイトルには出ていません。この本、是非捜してみます。

投稿: 玄柊 | 2005年11月26日 (土) 16時54分

さすが、英語にくわしい玄柊さん。
Rock Between The Lines という本の英語タイトルは、Read between the lines (行間を読む)という英語の言いまわしをベースにして付けたのだそうです。
「歌詞を理解するためには、まさに行間を読まなければいけない」と、バラカン氏がまえがきに書いています。

「風に吹かれて」 という邦題、ぼくは好きです。
歌や映画の邦題も、いろいろ苦心して考えているのでしょうね。

ピーター・バラカンのこの本、玄柊さんにはきっと面白いと思いますよ。

投稿: やまおじさん | 2005年11月26日 (土) 20時01分

ジャニス・イアンのCDタイトルに「Between the lines」というものがあり、訳は「愛の回想録」・・・。こうなると翻訳ではないですね。

投稿: 玄柊 | 2005年11月27日 (日) 08時13分

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