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2005年11月27日 (日)

【楽】スペイン革のブーツ

ボブ・ディランが作った歌のなかで、ぼくにいちばんなじみのあるのがこの歌。
元のタイトルは 「Boots Of Spanish Leather」 だから、邦題は、そのまんま。
安直といえば安直だが、これ以上、翻訳のしようがないのだろうな。

メロディー・ラインが美しい曲だ。
この歌を、ぼくはナンシー・グリフィス(Nancy Griffith) という、アメリカの女性シンガーの歌で愛聴してきた。

NancyGriffith「Other Voices, Other Rooms」 Nancy Griffith 1992
カヴァー曲集だが、彼女のいいところがよく出ている。
とりあげられている曲は、Kate Wolf の「ロッキーを越えて」 他、全17曲。
ぼくのサイトで紹介している。 見ていただけるとうれしい。
http://yamaoji.hp.infoseek.co.jp/music.html
このアルバムでは、ディランがハーモニカ伴奏で参加している。

ディランと親しかったジョーン・バエズも、この歌を歌っている。

JoanBaezぼくが聴いたのは、このCD。
「ANY DAY NOW / JOAN BAEZ  SONGS OF BOB DYLAN」
ナンシー・グリフィスの明るい声とは対照的な、ジョーン・バエズの暗い(落ち着いた)声。同じ歌でも歌う人によってこうもちがうのか、という好例だろう。

余談だが、太田裕美の「木綿のハンカチーフ」というヒット曲は、この歌の翻案である。
船が列車に、スペイン革のブーツが木綿のハンカチーフに変わっただけで、シチュエーションは同じ。言ってみれば〝パクリ〟なのだが、べつに悪いこととは思わないし、太田裕美のあの歌も嫌いではない。ちょっと甘ったるいところが鼻につくけれどね。

この歌の原詩は、とてもわかりやすい。 ぼくにも、ある程度は聞きとれる。
試しにいくつかのフレーズを取りだしてみると、とてもきれいな響きだということがわかる。
(ぼくのつたない訳を書いてみた)

Oh, I'm sailin' away my own true love,
 ぼくは船で旅に出るよ ぼくのいとしい人
I'm sailin' away in the morning.
 朝になったら 船に乗って旅にでてしまうよ
Is there something I can send you from across the sea,
 海のむこうから 送ってほしいものはないかい?
From the place that I'll be landing? ・・・
 海のむこうで 船が着いたら

No, there's nothin' you can send me, my own true love,
 いいえ 何もいらないのよ わたしのいとしい人
There's nothin' I wish to be ownin'. ・・・
 何もほしくないわ

Oh, but I just thought you might want something fine ・・・
 でも 何かすてきな贈り物が欲しいんじゃないかと思って

Oh, but if I had the stars from the darkest night
 暗い夜空に輝く星だって
And the diamonds from the deepest ocean,
 深い海から拾いあげたダイアモンドだって
I'd forsake them all for your sweet kiss, ・・・
 あなたのキスにはかなわないもの

That I might be gone a long time
 ぼくが長いあいだ留守にするから
And it's only that I'm askin', ・・・
 きみに聞いているんじゃないか

Oh, how can, how can you ask me again,
 どうして あなたは なんども私に聞くの?
It only brings me sorrow. ・・・
 悲しくなるだけよ

ひとり旅立っていった恋人、残された私、二人のあいだの手紙のやりとり。
とてもわかりやすいシチュエーション、歌詞内容だ。
旅に出た恋人が女性、私が男性、というのがボブ・ディランの元歌の状況らしいが、ぼくは、女性が歌うのを聴いてきたためか、残された私=女性、旅立っていった恋人=男性、と勝手に思い描いて聴いている。

こういう叙情的な歌が、ぼくは好きだなぁ。

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コメント

太田裕美の「木綿のハンカチーフ」はこの歌の翻案ですか。知りませんでした。なるほどと思いました。

投稿: 玄柊 | 2005年11月27日 (日) 19時52分

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