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2005年12月13日 (火)

【楽】「呪い」という歌

そのものずばり「呪い」というタイトルにしようとも思ったが、さすがに気がひけた。
きっかけはこうだ。

昼休み、ランチタイムの喫茶店で読んだ全国紙のコラムに載っていたはなし。
脚本家の倉本聡さんが、著書『愚者の旅』(理論社)に書いているという。
倉本さんは、自作のドラマが批評家から理不尽に酷評されたとき、「ナスの呪い揚げ」という料理を作って食べるのだそうだ。
批評家の名前を唱えながら、先のとがった割り箸でナスを串刺しにするという。

この新聞(読売新聞)の朝刊コラムでは、このエピソードを紹介した後で、例によって今話題になっている京都の小学生殺人事件に言及しているのだが、それはおいといて。

「呪い」で思い出したのは、山崎ハコの問題作「呪い」という歌。
ファンのあいだでは賛否両論、あの歌だけは許せないという人もいれば、いやいや、あれはなかなかいい歌ですよ、という人まで、まちまちである。

hako山崎ハコ 『人間まがい』 1979/キャニオン

「呪い」という歌は、B面1曲目。
♪ コンコン コンコン 釘をさす
 わらの人形 釘をさす
 自分の胸が 痛くなる・・・

ハコは、自選のベスト・アルバムにもこの曲を収録しているくらいだから、自信があるのだと思う。 だから、ぼくもこの歌はダメだとか、よくないとか、言えない。

まあ、こんな歌詞だから、いやがる人も多いと思うが、人の心の真実を歌っていると思うのだ。
「人を呪わば穴二つ」と、故事ことわざにもあるとおり、呪いなんてことはしないほうがいいに決まっているが、生きているあいだには、そんなことも何度かあるものだ。

新聞のコラム記事から、こんなことを考えてしまった日だった。
山崎ハコというたぐいまれな優れた歌い手については、ぼくのサイト「晴れときどき曇りのち温泉」でとりあげているので、よろしかったらどうぞ。
http://yamaoji.hp.infoseek.co.jp/k_hako_disc.html
(資料蔵―山崎ハコ・ディスコグラフィー)

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コメント

ちびまるこちゃんの番組の中で「呪い」を歌ったのが一番印象的なんですけど。。。

ハコさんにハマったきっかけは高校生の時に近所のハンバーガー屋の有線で聴いた「呪い」でした。
それから3年後にやっと「人間まがい」を入手していまでも時々聴いてます。
この曲は色々言われますが、同じアルバムの中の「からす」とか「きょうだい心中」とかの方が、余程趣味が悪いと思うのですが、まあ、好きな曲ではありますが。

あと、「天井」とかも歌詞をよく読むと怖いですね。

投稿: こまっちゃん | 2005年12月13日 (火) 23時47分

山崎ハコのアルバムで唯一持っている(はず)がこの
「人間まがい」です。
「心だけ愛して」と「きょうだい心中」がすごく印象に残っていますね。
映画「地獄」の影響でしょうか?
レンタルでも見かけない...もう一度見たい映画です。

投稿: 黒豹の保安官 | 2005年12月14日 (水) 11時33分

>こまっちゃん
ちびまるこちゃんに出演(アニメなのでもちろん声の出演)は、もう3年も前のことですが、MLがいっとき盛りあがりましたね。
ハンバーガーショップで「呪い」というのも、なんだかブラックな・・・。
ちなみに、ぼくは「きょうだい心中」と「心だけ愛して」が意外と好きだったりして。

>保安官さん
珍しいレコード(レア盤といっていいかも)をお持ちですね(笑)。
保安官さんも「地獄」という映画をごらんになってるんですね。
あれも、妙な映画でした。
主演が原田美枝子だったような記憶が。

投稿: やまおじさん | 2005年12月14日 (水) 21時00分

当時、原田美枝子のファンでした。
それで見に行った映画でした。
上映館が限られていて、横浜からわざわざ銀座の
テアトル東京まで行って見てきました。

久々にレコードプレーヤーで掛けてみようかな<人間まがい

投稿: 黒豹の保安官 | 2005年12月16日 (金) 10時35分

原田美枝子は、いい女優さんでしたね。
ぼくも好きでした。
「地獄」(神代辰巳監督)、ぼくはレンタルビデオで見ました。

投稿: やまおじさん | 2005年12月16日 (金) 21時51分

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