【楽】ディランをめぐって
ボブ・ディランの自伝に刺激されて、彼の音楽をひとつ真面目に聴いてみようと思いはじめている。
「真面目に」というのは、膨大な数の彼のアルバム、いったいどれから聴いたらいいのか途方にくれるような山の中から、自分にあったものを探してみよう、ということだ。
上々颱風と同様、ボブ・ディランについてもぼくは「遅れてきたファン」だから、何か指針がほしいな、と思っていたらネット検索でいい本をみつけた。
『ディランを聴け!!』 中山康樹 著
講談社文庫 2004.8.15 1200円
タイトルが大げさというか、押しつけがましい感じもするが、なかなかいい本だ。
ボブ・ディランのこれまでに発売されているアルバムから、曲ごとに、筆者の推選盤を網羅し、収録曲数は582曲(同一曲の別録音も1曲とかぞえる)。 とにかくものすごい情報量。
たとえば〝Don't Think Twice, It's All Right〟「くよくよするなよ」は、4枚のアルバムをあげてそれぞれに評価(★~★★★★★)を与えている。
まぁ、評価なんて自分でやればいいのだが、参考になるガイドである。
ちなみに『The Freewheelin' Bob Dylan』 (セカンドアルバム、このジャケット写真は秀逸、当時の恋人〝スージー〟と寄り添って歩いている写真のアレだ) のバージョンが、五つ星。
このCDなら持っているが、他のアルバムでも聴いてみようかな、という気にさせる。
ボブ・ディランは、片っ端から録音していくタイプだったようだ。
もちろん、何度もテイクを重ねてはいるが、寝かせる、とか、じっくり時間をかけて、というタイプではないことが自伝を読んでわかった。
とにかく、新しい試みを次から次へと続けた人らしい。
先日のTV放映された映像でも、そんな彼は、「裏切りもの」などという心ないファンの罵声を浴びていたっけ。
自伝では、そのあたりの、まわりの騒ぎにも動じない(気にはしていたようだが)、彼のしっかりした考え方、思想といってもいい〝固い芯〟のようなものが感じられた。
うーん、またまた理屈っぽくなったなぁ。 このへんでおしまいにしよう。
このトシになって、ボブ・ディランに出会ってしまった、という感じ。
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