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2005年12月 2日 (金)

【読】ボブ・ディラン自伝(続々)

『ボブ・ディラン自伝』 も、あと10ページほどで読み終える。
最後の章 「氷の川 River of Ice」 は、とくに面白い。

DylanChronicles2 (写真はこの本の裏表紙)

訳者あとがきにあるように、この本、「自伝」といっても時系列にそって自分の過去を書くスタイルをとっていない。 まるで、彼の歌のように、ひとすじ繩ではいかない構成だが、とても興味深いことがたくさん詰まっている。
1960年代に初めて自分の曲を著作権登録したときのこと(第1章)、70年代の、なかば引退状態だったウッドストックでの暮らし、89年のアルバム 『オー・マーシー』 録音時の経験などが軸になっているが、子どもの頃のこと、ロックンロールに夢中だったハイティーンの頃のことなどが、あちこちに混じっている。

ぼくが面白いと思ったのは、彼の音楽観とウッディ・ガスリーへの熱烈な思いを綴った部分。
いかにも彼らしいところを、いくつか拾ってみようか。

<わたしにとって、フォークソングは世界を探検する方法であり、それぞれのフォークソングがひとつの絵画、何よりも価値のある絵画だった。> P.22-23

<・・・数年のうちに、シルバーはわたしを、フォークソングに背を向けたとして 『シングアウト!』誌で公然と非難する。 ・・・アーウィンのことは好きだったが、理解できない行動だった。 のちになってマイルス・デイヴィスもモダンジャズのルールにしたがわない作品、『ビッチェズ・ブリュー』をつくって同じような非難を受ける。 ・・・わたしは非難をされたことでマイルスが動揺したとは思わない。> P.81

<わたしはのちに、自分をプロテストシンガーとは考えていないこと、誤解があることを説明しようとした。わたしは自分の歌が何かに抗議をしているとは思わないし、ウディ・ガスリーの歌が何かに抗議をしているとも思わない。> P.102

<数年前のニューポート・フォーク・フェスティヴァルで・・・は、わたしをつぎのようなことばで紹介した。「さあ、つぎは・・・彼をきみたちにわたすよ。もうわかってるね。彼はきみたちのものだ」。 当時のわたしは、そのことばに不吉な予言が潜んでいるのに気づかなかった。 エルヴィスでさえ、そんなふうに紹介されたことはない。 「わたすよ。きみたちのものだ!」だって? なんておかしな言い方だ。頭に来る!> P.139

きりがないので、これぐらいにしておくが、付箋だらけになったので本屋で買おうかなと思わせる本だった。
これまで、このように付箋だらけになった本は、図書館に返した後、あらためて、本屋かネット販売で買ってしまったことが多いのだ。 ・・・どうしようかなぁ。

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