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2006年1月28日 (土)

【読】新解さん

何年か前に読んだ 『新解さんの謎』 という本は面白かった。
読んだあと人にあげて手元になかったのだが、先日、例の古本屋(BOOK OFF)で買ってしまった。
こういうことが、ぼくにはよくある。

shinkaisan『新解さんの謎』 赤瀬川原平 (文藝春秋 1996年)
「新解さん」は、ごぞんじの方も多いだろうが、三省堂の国語辞典「新明解国語辞典」。
この国語辞典の記述は、ほかの辞書とそうとうちがって、ユニークで面白い。
その面白さを探る、というか、重箱の隅をつつくようにして「新解さん」(この辞書を擬人化してこう呼ぶ)という人物の謎をさぐる、という内容である。

赤瀬川原平さんの書いたものはどれも面白いから、この本もとうぜん面白い。
すこしだけ、巻頭のところを紹介すると(一部、端折って)・・・
(赤瀬川さんは、「路上観察」ということをやっている。そのことを念頭に置いて読むと、笑える。)

SM君から電話があった。
SM君といっても縛り叩きの人ではなくて、ただ名前の頭文字なんだが、紛らわしいのでS君としよう。女性である。仕事の合い間に路上観察をしている。・・・
「わたしはいま、しんめいかいに来てるんです」
「え?」
こんな夜中に路上観察ではないと思うが、何か様子からして物件を見つけたらしい。
「どこにいるって?」
「しんめいかいです。じしょの」・・・
「なに、あの三省堂の辞書の?」
「そうなんです。その1379ページの中段に来てるんです。【恋愛】のところです」
これはちょっと危ない。夜の十一時である。電話で、いきなり辞書の「恋愛」である。・・・

てな感じ。
あっ、こんなに長々と引用するつもりではなかったのだ。
この本の後半に収録されている、「紙がみの消息」と題された軽妙なエッセイ集のなかに、「おみくじのやり直し」という、これまた面白い一文があったので紹介しようと思ったのであるが・・・後日にしよう。

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コメント

「新解さん・じつは読んでいません。他のカメラや路上観察関係は読んでいますが。そういえば、彼の小説も避けています。いいのかもしれません。

投稿: 玄柊 | 2006年1月28日 (土) 19時06分

『新解さんの謎』は面白いですよ。
文庫でも出てるはず(文春文庫)。
小説も、面白かった(ような記憶があります)。
最近、老人力がついてきたもんで・・・忘れることが多すぎる(笑)。

投稿: やまおじさん | 2006年1月28日 (土) 20時46分

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