【雑】記憶に残るテレビ映像
きょうは、記憶に残るテレビ映像のはなし。
わが家にテレビ受像機がおめみえしたのは、ぼくが小学生のときだった。
いまでも忘れられないのは、買ったばかりのテレビに流れた、ケネディ暗殺の報道映像。
1963年11月22日、アメリカ時間の12時30分、日本時間では23日の朝5時30分のできごとだというから、その日の早朝にテレビに流れたのだと思う。
次に、中学1年のとき、夢中になって見たのは東京オリンピック。
1964年のことだ。
当時、母方の祖母の家に居候させてもらって汽車通学していたのだが、毎日、学校から帰るとテレビを見ていた記憶がある。
市川昆監督の記録映画なんてのも、劇場で見たっけ。
「芸術」か「記録か」などと、話題になった映画である。
アポロ11号月面着陸の映像は、高校の図書室のテレビで見た。
いま思うと、あの映像が「作りもの」だった(じつは、月面に着陸していなくて、地球上の映像だった)という説も、なんとなく信じたくなる。
それほど、リアルな映像だった。
それにしても、学校の図書室で、どうして見せてくれたのだろう。
ひょっとしたら、ぼくの思いちがいかもしれない・・・。
このごろ、記憶があやふやになってきている。
東京オリンピックだけは確かな記憶だが、ケネディ暗殺のニュースや、アポロの映像をどこで見たのか、ほんとうのところは闇の中なのかもしれない。
記憶は作られる、なんちゃって。
おとなになってから見た映像では、日航機の御巣鷹山墜落の報道が忘れられない。
こんなことを書くと不謹慎かもしれないが、飛行機が行方不明になって、いったいどこに行ったのだろう、というミステリー的な関心で、テレビに釘づけになったのだった。
しかし、あの結末は悲惨だった。
もうすっかり忘れてしまって平気で飛行機に乗ったりしているけれど、ほんとうは飛行機って怖いものだ。
日航機の羽田沖墜落(機長の逆噴射)、サリン事件、阪神淡路大震災、など、ほかにもショッキングな映像を見て生きてきたが、御巣鷹山の墜落現場の映像は、一生忘れられないだろう。
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コメント
アポロ11号は、同じ高校で同じ時間に物理教室で見ました。当時社研にいた同級生はそれを拒否して教室を出ていきました。鮮烈な記憶です。ですから、やまおじさんが図書室で見たのは間違いないことでしょう。
投稿: 玄柊 | 2006年1月25日 (水) 23時19分
御巣鷹は浪人中の出来事で、深夜までTVにかじりついてましたが、
一番衝撃的なのはやはり9・11でしょう。
会社の後輩が泣きながら電話かけてきたし、何よりも、あの日のニューヨークの澄み切った青空は忘れられません。
BGMに「紺碧の空」が流れるのは私だけかしら?
阪神大震災はTV映像を越える出来事が身の回りにたくさん起こっていたので、TVはちょっと嘘臭い印象です。
投稿: こまっちゃん | 2006年1月26日 (木) 00時23分
>玄柊さん
やっぱり高校で見ましたか。
図書室という場所の記憶に、自信がありませんが・・・。
社研・・・なつかしい言葉です。社会科学研究同好会、だったかな。
投稿: やまおじさん | 2006年1月26日 (木) 21時56分
>こまっちゃん
もちろん、9・11(ニューヨークの航空機自爆テロ)は鮮烈な印象です。
あの映像が繰り返し流れたのには、正直なところ閉口しましたが・・・。
阪神淡路大震災もそうですが、現場にいなかった人間(ぼくもそうですが)にとって、ああいうTV映像がいいのかどうか・・・。
「うそ臭い」、まさにその通りだと思います。
映像(とくにTV)は平気でウソをつくから。
投稿: やまおじさん | 2006年1月26日 (木) 22時03分
映像って妙に印象に残るんですよね。
オリンピック...これは映像の記憶はないんです。聖火ランナーを見に
近くの国道まで連れて行かれた記憶はあります。
アポロ...家で深夜に一人で見ていた...はず。
日航機...飛行機は怖いという強烈な印象を持ちましたね。
助かった少女の印象がはっきりと残っています。
9.11はまるで映画のワンシーンのようで、現実のものとはかけ離れて
見えました。
TV局も公共のものという割には自社に不利な情報は流さなかったり、
その相手の立場が変わればここぞとばかり叩いてみたり...
とても公平なものとは思えませんね。
投稿: 黒豹の保安官 | 2006年1月27日 (金) 12時06分
>黒豹の保安官さん
そうかぁ。保安官さんは東京オリンピックを生で体験してるんですね。
「相手の立場が変わればここぞとばかり・・・」というのは、つい最近の騒動でも露骨に出ていましたね。
投稿: やまおじさん | 2006年1月27日 (金) 20時45分