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2006年1月20日 (金)

【楽】ムックリ

きのうに続いて、アイヌの伝統楽器「ムックリ」が使われているアルバムの紹介をしたい。
OKIがプロデュースした、安東ウメ子さんの2枚目のアルバム。

upoposanke安東ウメ子 『ウポポ サンケ』 2003/12/14 発売元:チカルスタジオ
 14曲収録

安東ウメ子さんは、幼少時代からアイヌ語や伝統的な文化に親しみ、帯広地方のアイヌ民族文化の代表的な継承者の一人だったが、2004年7月15日に亡くなった。
このアルバムでは、安東さんの歌とムックリ(アイヌの伝統楽器である素朴な口琴) 演奏が聴ける。OKIもトンコリとパーカッションで共演している。

「ウポポ」は、アイヌの伝統的な「座り歌」。
「シントコ」と呼ばれる、アイヌが宝物として大切にしていた漆器(和人から手に入れたもの)のふたを叩いて歌う。集団でうたう歌である。
アルバムタイトルの「サンケ」の意味は、「(声を)出す」ということらしい(萱野茂さんのアイヌ語辞典による)。

このアルバムに収録されている「ウポポ」は、素朴なメロディーが繰りかえされ、たまらなく懐かしい感じのする歌だ。

mukkurムックリは、竹で作られた小さなヘラ状の楽器。
口にあてて、舌状の部分に結ばれたひもを引っぱって出た音を、口蓋で共鳴させる。
ブィーン、ブィーンというような素朴な響きをだす。
かんたんに作ることができそうな楽器ではあるが、演奏法にはこつが必要らしい。
ぼくも土産物店で買って試したことがあるが、響かせるのはむずかしい。

OKIのトンコリのソロもそうだが、アイヌの伝統音楽は、聴いているうちにこころが安らかになる。人間の魂のはいった音楽とでも言えばいいのか。
音の洪水のような現代の音楽にうんざりした耳に、やさしく響く。

音楽って、ほんとうはこういうものだったんだ。

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