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2006年2月26日 (日)

【読】マージナル

『マージナル』という、とても面白い雑誌がてもとにある。
というか、長いあいだ本棚に眠っていた。

現代書館
http://www.gendaishokan.co.jp/index.htm
という出版社から出ている。
編集者は朝倉喬司ら。

→マージナル一覧 (創刊号~10号)
http://www.gendaishokan.co.jp/C1303101.htm
http://www.gendaishokan.co.jp/tC1303101.htm

この創刊号(1988年4月)と、第2号(1988年11月)の2冊を、なぜか持っていた。
たぶん、五木寛之の名があったので買ったのだろう。
ちょうど、『戒厳令の夜』『風の王国』にはまっていた時期だったから、「五木寛之インタビュー」(漂泊の幻野をめざして/時代の境界に位置する)にひかれたのだと思う。

marginalmarginal2『マージナル』 vol.01 1988.4.30
 五木寛之インタビュー
 ― 漂泊の幻野をめざして
『マージナル』 vol.2 1988.11.20
 五木寛之インタビュー
 ― 時代の境界に位置する
インタビューというよりも、五木寛之、朝倉喬司、紀和鏡(小説家、この雑誌の編集者のひとり)の三者の対談という感じ。

マージナル(marginal)とは、「辺境の」という意味である。
「周縁」といってもいいか。
どうやら、この本をぼくはきちんと読んでいなかったらしい。
いまあらためて読んでみると、とても刺激的な内容で新鮮な印象を受ける。

五木さんの仏教への関心の深さ、というか、最近の仕事にみられる仏教への入れ込みようの秘密がわかったように思う。
隠れ念仏とはちがう「隠し念仏」というものがある、だとか、柳田国男と三角寛のサンカへの取り組み方のちがい、だとか、とても興味ぶかい。
五木さんは、柳田国男に対してそうとう批判的で、三角寛をある意味では評価しているあたり、あらためて面白いと思った。 

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コメント

五木が柳田国男に批判的だったのは知りませんでした。全員ではないでしょうが彼が学者嫌いなのは分かります。三角寛も本をまだ見つけていません。「風の王国」の参考文献を見るとこれだけはとても読むき気にはなれません。

投稿: 玄柊 | 2006年2月26日 (日) 19時03分

五木さんの柳田批判のポイントは、柳田国男が仏教を無視したところにあるようです。
「柳田国男の仕事には、いまだに魅力的なところもあるけれど、何か非常に大きなものが抜け落ちている気がする」
「柳田さんという人は、仏教、嫌いなんだね。だから、お盆の行事ひとつにしても、これは仏教的なものではなくて、日本民族固有の先祖崇拝からのものであると、非常に強引に持っていこうとするところがある」と言っています。(マージナル創刊号)

学者さんでも、沖浦和光さんなんかに対しては、五木さんも尊敬の念を持っているようですね。

投稿: やまおじさん | 2006年2月26日 (日) 20時07分

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