【読】青空ふたり旅
五木寛之と井上陽水。
井上陽水 27歳、五木寛之 43歳、1976年夏の対談。
はじめは遠慮気味だった陽水が、五木寛之のペースにのせられていくのがおかしい。
井上陽水といえば、彼が「大麻」で逮捕され(1977年)、世間からひどく責められたことがあった。
ゴメンナサイをした陽水に対して、心ない人々は、やれ権力に屈したとかなんとか、ひどいことを言ったのだが、これについて五木さんがどこかで次のように書いていたと思う。
井上陽水が幸徳秋水の血筋だということにふれ、陽水が警察という国家権力をまのあたりにしたとき、その怖さを身をもって感じたはずだ。誰も彼を責めることはできない。 ・・・と。
(例によって、正確なところをおぼえていないので、ニュアンスのちがいはあるかも)
ぼくの記憶はあいまいだが、このような五木さんの考え方が好きだな、と思った記憶がある。
五木さんは、『歌いながら夜を往け』 の中のトークでも、マリファナについて語っていた。
― 『歌いながら夜を往け』 第二楽章 ―
論楽回の第二回は、"五木寛之アドリブ論楽会"とネーミングされ
1979年7月21日午後5時、サンミッシェルを思い起こさせる
東京・原宿のラフォーレで行なわれた。
"アドリブ論楽会"は、冒頭からショッキングな発言で始まった。
五木寛之が、あえて問い直すドラッグ論とは、いったい何か?
― はてなダイアリー 「大麻とは」 から ―
桑科刺草目麻属の一年草。学名Cannbis sativa。
茎などからは良質の繊維が取れ、丈夫で柔軟なロープとして、また軽く通気性の良い布として利用される。
種は食用として広く用いられ、七味唐辛子にも使われる。
芽・葉・花に(trans) tetra hydro cannabinolという幻覚性物質が多く含まれる。
別名:マリファナ、ハッシシ、グラス
日本における禁止薬物の一種であり、広義での麻薬に分類される。種や茎の状態以外での所持や栽培および使用は禁止されており、違反すると大麻取締法により処罰され、最長7年以下の懲役となる。
その一方で、大麻の中毒性・依存性・有害性は「ハード・ドラッグ」と呼ばれる他の麻薬や煙草よりも低いとして、少量の個人使用に限定した大麻の解禁を求める運動がある。
オランダのように少量(30g未満)の大麻の所持は摘発されない国もあり、日米を除く先進国(特にEU諸国)では規制緩和の方向に動いている。
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コメント
1977年ロタ島でマリファナを吸いました。たばこをもっと草っぽくした味でした。たばこより害がないらしい。
1991年、今度はインドでLSDを使用しました。強い酩酊感、胃に刺激感がありました。この世から、一度飛び出たければやってみるのもいいのかも知れませんが、体には良くないでしょう。
歌手、ジャズメン、画家、作家たちはこちらのほうへ行く人がいますが、陽水のことは詳しくは知りませんでした。五木の見解、読んでみます。
投稿: one of reader | 2006年2月18日 (土) 13時48分
>玄柊さん
いろいろ体験していますね。
ぼくは、タバコしか知りませんが(笑)、タバコも元はといえばアメリカ・インディアンが儀式のときにトリップするためのものでした。
ジャズやロックのミュージシャンで麻薬にとりつかれた人は数えきれませんが、みんな魅力的な人たちなのが不思議です。
チャーリー・パーカー、レスター・ヤング、ハンプトン・ホーズ、アート・ペッパー、ジャニス・ジョプリン、・・・。
投稿: やまおじさん | 2006年2月18日 (土) 20時31分