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2006年2月12日 (日)

【楽】津軽三味線

津軽三味線のコンサートに行ってきた。
これまで知らなかった「風」というグループ。
まったく期待していなかったのだが、これがなかなかのものだった。

060212kaze風 KAZE
http://www.nakatsubo.co.jp/homepage/kaze/p_kaze.html

昭和42年、高橋祐次郎を指導者として民謡の愛好家組織「民祐会」を結成。昭和62年、結成20周年を記念して、彼が手塩に育てた花の名取の弟子たちを中心にして津軽三味線の聚団を結成。
全てどこにでもあるごく普通の邦楽器を用い、時代の枠や既成概念に囚われない民謡や和楽器の創造団体を目指しています。
更に世界に活躍する笛・尺八の名手「佃流」を加えて一段とパワーアップ。より重厚な編成となりました。 (公演パンフレットから)

津軽三味線といえば、吉田兄弟、木下伸市、上妻宏光など、いろいろ聴いてきたが、この「風」というグループも味があって、いい。

津軽三味線、尺八、鳴物、唄というシンプルな構成。メンバーは総勢10人。
オープニングは古典的な津軽三味線で、衣装も羽織袴、着物。
ちょっと眠気を誘うような曲目だったので、これはハズレかな、などと思って聴いていたのだが・・・。

リーダー(高橋祐次郎)のしゃべりが始まると、印象ががらっとかわった。
秋田出身だという。お国なまりが愛嬌。
観客をひきつけるのが、じつにうまい。
三味線の歴史を、実演をまじえながらわかりやすく解説。
高橋竹山らが弾いていた津軽三味線の音色が、現代のものとはまったくちがうことなど、実物の楽器の音色を聴かせてもらって、勉強になったのである。
高橋竹山と吉田兄弟の演奏のちがいを、身ぶりをまじえながら実演。
客席は笑いの渦。 サービス精神旺盛なのである。
いやぁ、おもしろかったなぁ。

その後の演奏も、メンバーが入れ替わり立ち代り曲目によって奏者交替しながら、テンポよく、ぐいぐい引き込んでいくのに感心した。
尺八の二人(佃一生、佃康史、父子)の演奏が、なかなかのもの。

休憩をはさんで第二部では、全員が衣装をかえて(上のパンフレット写真にあるような、どこか沖縄風の衣装)、
アメリカ音楽を津軽三味線・尺八・笛・太鼓で演奏するという、ユニークな「KAZEのアメリカングラフティ」というコーナー。
ユーモラスな演奏に、客席にはリラックスムードがただよう。

「じょんから教室」と名づけたコーナーでは、メンバーの三人による競い合いを見せてくれて、これまたおもしろかった。
津軽三味線の奏法についても、勉強させてもらった。

さらに、民謡のコーナーでは、リーダー・高橋祐次郎が、自分の出身地秋田の西馬音内(にしもない)盆踊りの音頭も披露。
知る人ぞ知る、上々颱風と縁のふかい音頭だ。
http://www.bon-odori.jp/
これには思わず狂喜してしまった。

鬼太鼓座、鼓童、東京打撃団といった打楽器集団ほどの力強さはないものの、津軽三味線をベースにした音楽集団として、しっかりした活動をしているようだ。 これからも注目したいと思う。

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コメント

またまた、やまおじさん、新しいものを発見していますね。津軽三味線、新しい人々がどんどん出てきて期待できますね。

投稿: 玄柊 | 2006年2月12日 (日) 23時01分

このグループは「若手」ともいえず、結成20年ちかいベテランですが(リーダーの高橋さんは72歳だとか)、若手も混じっていて若々しい印象をうけました。
高橋竹山のような古い、というかオリジナルなものも、伝統としてひきついでいるのが現代のモダンな津軽三味線の奏者たちでしょう。

投稿: やまおじさん | 2006年2月13日 (月) 21時24分

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