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2006年3月 6日 (月)

【山】大雪山

大雪山(だいせつざん、たいせつざん)
北海道中央部にそびえる火山群の名称。
全国的には「だいせつざん」と呼ばれることが多いが、北海道ではまず間違いなく「たいせつざん」と呼ばれる。先住民・アイヌは「ヌタップカウシュッペ」と呼び、信仰の対象としてきた。
一つの山ではないことを明確にするため、大雪山系という呼称もしばしば使われる。

狭義の大雪山は、以下の山などから成る石狩川と忠別川の上流部に挟まれた山塊をさす。
旭岳(2,290m) - 最高峰
北鎮岳(2,244m)
白雲岳(2,230m)
愛別岳(2,112m)
北海岳(2,149m)
黒岳(1,984m)
赤岳(2,078m)
緑岳(2,019m)-別名:松浦岳
 ― Wikipediaから ―

深田久弥が 『日本百名山』 に書いているのは、主峰旭岳から黒岳へのコースをたどった山旅である。
勇駒別(湧駒別)温泉から旭岳に登った後、裾合平、沼ノ平を経て、いったん愛山渓温泉まで下ったのかもしれない。
愛山渓温泉から、永山岳、比布岳、黒岳、烏帽子岳、赤岳を経て銀泉台へというコースだったようだ。

<私が旭岳の頂上に立った日は絶好の秋晴れで、大雪・十勝・石狩の連山はもちろん指呼のうちにあり、遠く、阿寒・知床や、天塩や、夕張や、増毛や、北海道の主な山をほとんど眺めることが出来た。>

<愛山渓もひなびた温泉である。そこから永山岳、比布岳を越えて、大雪の第二の高峰北鎮岳へ道が通じているが、その途中から見た愛別岳の荒々しい姿も印象的である。>

これほどの天候、眺望に恵まれるのはまれである。
大雪山は、高校山岳部当時のホームグラウンドだったから何度も登っているが、これほど眺望に恵まれた記憶はない。

map 深田久弥も書いているように、この山系の古い名前はアイヌ語である。

<大雪山という名はいつ頃からついたかはっきり知らないが、もとはヌタクカムウシュペと言った。(中略)
古い五万分の一の図幅にも、ヌタクカムウシュペを主にして、大雪山は括弧の中に入っていた。 (略) 青函連絡船に大雪丸があり、急行列車が大雪号と呼ばれ、大雪国立公園が広く宣伝されるようになっては、アイヌ名は次第に影をひそめて行くばかりだろう。北海道の山名にアイヌ語が存在することは、私たち古典主義者には大変なつかしいのだが、時世の勢いは如何ともしがたい。>

知里真志保の説によれば、「ヌタカウ」が正しいという。
山田秀三『北海道の地名』(草風館)に、次の記述がある。
<石狩川筋一帯の上手に聳える大雪山の名はヌタクカムシュッペのような形で呼ばれて来たが、知里博士はいつも「それは違う。自分がアイヌ古老から聞いた名はヌタカウペだ」といっておられた。>
nutap-ka-ush-pe(川の湾曲部内の地・の上に・いつもいる・もの)の義であるという。
アイヌ語地名というのは即物的であるが、地形の特徴を言いえて妙だ。

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コメント

大雪山と十勝岳連峰は、何度見ても飽きることがありません。まさに神の造りたもうた絶妙の稜線のカーブ・・カメラで撮るのにも素晴らしい山々です。切り立った日本アルプス、ヒマラヤのK2なども魅力がありますが、近場にこの山々が存在するのはこころの支えになります。

投稿: 玄柊 | 2006年3月 7日 (火) 08時13分

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