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2006年3月10日 (金)

【山】十勝岳(続)

じぶんでも「物持ち」がいいと思う。
高校生のときに使っていた、国土地理院の五万分の一図を、まだ持っている。

8国土地理院 五万分の一地形図
 旭川8号 十勝岳
 (昭和37年3月30日発行)
「許可なく複製を禁ずる」 とあるけれど、載せてしまおうかな。

この地図の右上にあるのが「オプタテシケ山」、オプタテシケと美瑛岳の暗部に手書きで小屋のマークのあるのが、美瑛富士避難小屋である。
この避難小屋が今どうなっているか知らないが、当時(山岳部の春登山で利用した昭和44年当時)はかなり老朽化していた。

ところで、深田久弥の 『日本百名山』 には
<主峰に十勝岳という名が固定したのは明治二十年代であろうと思われる。明治二十五年(1982年)の記事によると、それより数年前実際に頂上へ登った人の話としてこう書いてある。「オプタテシケと称するは唯に一峰を指せる語に非ずして、トカチ川水源なるトカチ岳より、・・・(中略)・・・これで見ると今の十勝連峰のことを昔はオプタテシケと呼んだと思われる。>
とある。

オプタテシケは、アイヌ語の「オ・タ・テケ(op-ta-teshke 槍が・そこで・はねかえった)」で、屈斜路湖の近くにも「オプタテシケヌプリ」という山がある (山田秀三 『北海道の地名』 草風館)。
山の神々の恋争いで、投げつけられた槍がそれてはねかえった、という言い伝えがあるそうだ。
とても興味深い話なので、アイヌ神謡などを少し調べてみたいと思っている。

また、『日本百名山』には、美瑛(びえい)の地名の語源として「ピイエ」というアイヌ語があげられている。
松浦武四郎が初めてこの地へ来て、十勝岳に源を発する今の美瑛川の水を飲もうとしたところ、アイヌが「ピイエ、ピイエ」と叫んで止めた。
それは、ピイエ(油ぎっている)、つまり、十勝岳に噴く硫黄が混じっているから飲めない、ということだった。
知里真志保 『地名アイヌ語小辞典』 にも、piye=油こい・油ぎった、とある。

講釈が長くなったが、次回は、空から見た北海道の山について書いてみたい。

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