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2006年4月13日 (木)

【読】五木さんの日記

これも、古本屋でみつけて買った本。
10年ぐらい前に出た本だから、まだ新刊でも手に入るのだが・・・。

Nikki五木寛之 『日記 十代から六十代までのメモリー』
岩波新書 400 1995.7.20 \620

若い頃の日記というのは、あまり面白くないものだが、五木さんの十代の日記もはっきり言って退屈だ。
それでも、五木さん自身が書いているように、「行間を」注意ぶかく読むと面白みはある。
朝鮮半島から引き揚げて来た頃の日記で、なんとか優等生になろうとしながら、なれないところがおかしい。
高校受験前の日記などは、ぼく自身の中学生の頃を思い出して、なにやら可笑しくなる。
五木さんは、卓球ばかりやっていたようだ。
受験勉強をしなければいけない、と考える優等生的な部分と、卓球が面白くてしょうがないという本音の部分が混在している。
古典を読まなくては、と意気込んで本を買い込むあたり、ぼくにも憶えのあることだ。

ただ、五木さんがエライと思うのは、引揚者として周囲から冷たくされ、経済的には苦労しながらも、グレなかったところだ。
「雑民の魂」(駒尺喜美さんのことば)が、この頃から五木さんにはあったようだ。

 『雑民の魂 五木寛之をどう読むか』 駒尺喜美 著
 http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2006/02/post_64d7.html
 を参照。

今夜は時間もなく、あまりまとまりがつかないが・・・。
なんとか最後まで読んでみたい本である。

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コメント

この岩波新書は私も持っています。振り返ると、もう一度手に入れたい本をどこかで失っているものもあれば、何故かちゃんと持っているものもあります。

投稿: 玄柊 | 2006年4月13日 (木) 23時16分

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