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2006年4月15日 (土)

【読】五木さんの日記(続)

Nikki_1五木寛之さんのこの日記は次のような構成。
十四歳の日記(1947年)
十五歳(1948)、十七歳(1950)、十九歳(1952)、二十歳(1953)、三十二歳(1965)、三十四歳(1967)、三十七歳(1970)、五十六歳(1989)、五十七歳(1990)、六十二歳(1995)。

この中で、とくに面白かったのは、19歳・20歳の大学時代の日記、34歳のときの直木賞受賞前後の日記、37歳のときのヘンリー・ミラーとの会話、56歳のときの昭和天皇崩御のときの五木さんの感慨。

通して読むと、少年・松延寛之の頃と変わっていない部分もあって、可笑しい。
三つ子の魂百まで、と五木さんなら言いそうだが・・・。

亡くなった弟さん(邦之さん)も、34歳の日記(金沢時代)に登場する。

<私の亡くなった弟と両親の骨は、法隆寺のすぐ裏手の小高い丘の上に飛鳥の天然石を置き、その下に埋めてある> (六十二歳の日記)

斎藤緑雨文学賞という、鈴鹿市が主催する「マイナーな文学賞」(評論が対象)の第一回受賞作のひとつが、平岡正明の『浪曲的』だったという話も、ぼくには興味深い。
五木さんは、この賞の選考委員のひとりだそうだ。

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コメント

日記、わたしも結構書いていますが、失ったものもあり、書きたくないこともあったり・・・。日記とは意外とめんどうなものです。しかし、荷風しかり、文学者たちは継続して書いている人がたくさんいますね。書かないことはなかったこと・・・そんな気もします。

投稿: 玄柊 | 2006年4月16日 (日) 06時57分

ぼくは・・・山日記以外、日記の類は捨ててしまいましたが、日々使っている手帳だけはとってあります。
やはり捨てがたいですね。

投稿: やまおじさん | 2006年4月16日 (日) 09時21分

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