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2006年5月21日 (日)

【読】古本市

市の公民館で、チャリティー古本市をやっていた。
きのうと今日の二日間。
きのうは行かれなかったので、今日の午後いってみたところ、終了一時間前だった。

あまり期待していなかったが、予想どおり、めぼしい本はみあたらなかった。
雑多な文庫本、新書、単行本、色あせた全集、・・・ざっと見てまわったところ、ちょっと気になる全集があった。

日本の民話 全12巻 (角川書店)
 昭和48年 定価 各890円
 監修 宮本常一、野坂昭如  編集 瀬川拓男、松谷みよ子

帯を見ると、なかなか面白そうだ。
チャリティーなので、全集ものには値段がついていない。
眺めていると、会場の係りの人から 「どうですか、何かありますか?」 と訊ねられた。
これはいくらでしょう、と聞いてみた。
値段は交渉しだい、ということで、とくに交渉する気もなかったのだが、一冊100円ということにしてくれた。
12冊で1200円なら安いなあ、と思って、「ください」 と買ってしまった。
値切ったわけでもないのに、けっきょく1000円にしてくれた。
申しわけないぐらい安い買い物だった。

P5210002『日本の民話』 全12巻 (角川書店)
  括弧内は「私の民話論」執筆者
1 動物の世界 (畑正憲)
2 自然の精霊 (島尾敏雄)
3 神々の物語 (角川源義)
4 民衆の英雄 (辻邦生)
5 長者への夢 (三浦哲郎)
6 土着の信仰 (水上勉)
7 妖怪と人間 (小松左京)
8 乱世に生きる (海音寺潮五郎)
9 太平の天下 (野坂昭如)
10 残酷の悲劇 (沼正三)
11 民衆の笑い話 (開高健)
12 現代の民話 (五木寛之)

なかなか面白そうな全集。
各巻末に参考資料名が掲載されているが、たとえば第1巻には、「アイヌ人と其説話 ジョン・バチェラー 富貴堂書店 大正14年」などとあって、興味深い。
楽しみな全集である。

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コメント

執筆者がまた魅力的な全集ですね。レベルの高い全集、拾いものです、きっと。古本は魅力的です。

投稿: 玄柊 | 2006年5月22日 (月) 21時16分

>玄柊さん
いつもコメントをありがとう。
ケースの帯に執筆者(巻末の「私の民話論」)が書いてあり、それを見て購入を決めたようなものです。
古本市、たしかに魅力的です。
ずっと前、萱野茂さんの、たしか『おれの二風谷』という本を古本市でみかけたのですが、買わなかったことを今では後悔しています。
本との出会いも一期一会ですね。

投稿: やまおじさん | 2006年5月22日 (月) 21時25分

この古本市は小平図書館友の会の主催で8回を迎えました 初日スタート時点ではいい本もあります 収益金はおもに図書館に寄付社会福祉協議会にも少し寄付します
のべ87人の方がこれに参加しています

小平図書館友の会
URLは下記
http://www4.plala.or.jp/Nori/

以下にある「無料引換券」は古本市に供出してくれた方へ出すものです

今回の結果
【集 本】
 今回集本分  14,226冊
 前年度預け分   5,093冊
 計      19,319冊
【入場者】
 1日目  約  700人
 2日目  約  400人
 計    約1,100人
【販売冊数】
 1日目    6,988冊 
 2日目    2,431冊
 計      9,419冊
 うち、無料引換券101枚(1枚3冊)
【売り上げ金額】
 1日目  173,180円
 2日目   80,960円
 計    254,140円
【経 費】
 計        63,222円
純益 190,918円

投稿: uji-t父 | 2006年7月17日 (月) 22時29分

>uji-t父 さん
くわしい情報、ありがとう。
こんどは初日に行ってみます。

投稿: やまおじさん | 2006年7月18日 (火) 22時00分

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