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2006年5月22日 (月)

【読】五木さんの都市論

きのうの続き。
五木寛之 『日本人のこころ』 シリーズは、すぐれた都市論として読むこともできる。

大阪=宗教都市、京都=前衛都市、金沢=信仰の共和国、大和=生と死の結界。
これらのタイトルが示すように、ぼくらが日本の古い都市に抱いているイメージを、五木さんは具体的にくつがえしていく。

金沢。
かつて、一向一揆によって百年近くにわたる「百姓ノ持タル国」を実現させた土地だという。
蓮如とのかかわりも深い。

大和。
五木さんの小説 『風の王国』の舞台となった土地だ。
二上山、當麻寺、役行者(えんのぎょうじゃ)・・・魅力的である。

『日本人のこころ 金沢・大和』 のカバー裏に書かれた「著者のことば」を紹介しておこう。

<私たちは日本をなんとなく知っているつもりでいます。 しかし、日本の歴史とか文化をこれまでさかんに論じながら、じつは一枚の"敷石"も剥がしてこなかったのではないでしょうか。
 そういう反省が、私のなかにもあります。
 金沢と大和で、足元の"敷石"を見つめ直してみました。 それを一枚剥がしてみると、そこには砂浜があり、自由の海があり、輝く大地があるのだ、と思うのです。

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コメント

敷石を剥がす・・五木らしいですね。昔、五木と吉本を同等に話そうとしたら、10才くらい年上の吉本マニアに馬鹿にされました。今では、馬鹿にはされないでしょう。

投稿: 玄柊 | 2006年5月24日 (水) 05時57分

吉本、というのは吉本隆明さんですね。
ぼくは、この人、好きです。
生活者という感じで、信用できるから。
(著作は難しいものが多いのですが、エッセイ風のものは面白いです)

ぼくらが20代のころ、ちょうど吉本さんの著作集が出て、揃えて持っている人もいました。
マニアというか、信奉者みたいな人が多かったですね。五木さんの読者とは、また違った傾向の人たち。

五木さんが面白いことを書いていました。
松尾芭蕉というペンネームは、いまでいえば吉本ばなな(吉本隆明さんのお嬢さん)のような、当時としてはナウい名前だった、という説です。

吉本隆明・五木寛之対談、なんてのがあれば面白そうですね。
柳田國男の『遠野物語』なんかをテーマにして語ってもらいたいな、と思います。

投稿: やまおじさん | 2006年5月24日 (水) 21時23分

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