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2006年8月 3日 (木)

【読】王と天皇、君が代

図書館に返さなければいけない本なので、記録として書いておこう。

Akasaka_tennou赤坂憲雄 『王と天皇』 筑摩書房
  (ちくまライブラリー 12) 1988年
スリリングな内容だった。
序章 天皇制、または立ち尽くす王権
第一章 王権の起源と系譜
第二章 王の宗教的威力
第三章 王権と天皇制のはざまに
第四章 象徴天皇制の構造
第五章 天皇制のなかの自然
終章 再び、王という場所へ

内容はうまく紹介できないけれど、「テンノー制」という不思議なモノが気になってならない。
どうやら、ぼくらの体のすみずみにまでしみこんでいるらしい不可思議なもの。

まったく関係ないが、昨夜のボクシング(亀田興毅)の試合はおもしろかった。
亀田の負けか、せいぜいドローだろうと思っていたら、僅差で勝ってしまったのも不思議。

そんなことはどうでもいいが・・・
この試合の前に、両選手の国歌斉唱というセレモニーがあったが、ぼくの知らない若い歌い手が、今風の歌い方で「君が代」を歌っていた。

どのようにくずして歌おうが、君が代は君が代。
「君(きみ)」 は 「大君(おおきみ)」、つまり天皇だ。
「千代に、八千代に」 ・・・かぁ。
この若い歌い手は、どんな気持ちをこめて歌ったのだろう。
19歳の亀田は、どんな気持ちで聴いていたのだろう。

吉本隆明さんと赤坂憲雄さんの対談 『天皇制の基層』を、読み始めている。
『王と天皇』 に引き続き、これまたスリリングな本だ。

Yoshimoto_akasaka_1『天皇制の基層』 吉本隆明/赤坂憲雄
 講談社学術文庫 2003年 (1990年、作品社刊の文庫化)
吉本隆明 1924年 東京生まれ。東京工業大学卒業。評論家。
赤坂憲雄 1953年 東京生まれ。東京大学文学部卒業。民俗学専攻。

三十歳近くも年下の赤坂さんに対して、礼をつくした語り口で、しかし自説をまげない吉本さん。負けずに、食い下がる赤坂さん。 二人の静かなバトルに、感動をおぼえる。

― 文庫版まえがき から ―
・・・赤坂さんが懸命に自説を主張されていた姿を思い出すことができる。 真剣で真面目なその態度はとても立派に思えたことを鮮やかに覚えている。 (吉本隆明)
・・・十数年の歳月が過ぎた。 ・・・執拗に食い下がるわたしを、きっと吉本さんは苛立ちながら眺めていたはずだ。 サンドバッグのように叩かれ、気が遠くなりかけた、そんなかすかな記憶が残っている。 (赤坂憲雄)

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