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2006年9月 2日 (土)

【読】「晴読雨読日記」を読む

今日は、上野の水上音楽堂で須藤もんさんが出演するコンサートがあったのだけれど、諸事情から断念。
http://acovo.fc2web.com/
来週日曜日の国立「奏」のライブには行くつもりだ。
http://homepage2.nifty.com/sudomon/live2006.htm#060910


すこし前に紹介した 『晴読雨読日記』 (岸本完司 著) を読んでいる。
Seidoku_udoku_nikki_2  「晴読雨読日記」 (1996・3・12~98・4・14) 107回
 「新・晴読雨読日記」 (1999・5・4~01・3・27) 98回
 「新々・晴読雨読日記」 (2001・4・3~04・11・30) 165回
書評といっても、対象の幅が広い。
たとえば、「私の好きな辞書」 (1)~(4)、番外編(2回)
 「英和商品名辞典」(研究社)
 「固有名詞英語発音辞典」(三省堂)
 「スーパートリビア事典」(アメリカ大衆文化を知るための雑学情報百科)
といった風変わりなものが取りあげられているが、いかにも翻訳家らしい。

他にも
「スポーツ新聞のレトリック」 (4回)
「日本語から見るパソコンの世界 各社のマニュアル、カタログより」 (4回)
「電子メディアの現在形」 (5回)
「コミックは文学を超える・・・か?」 (3回)
など、書評の枠をこえた興味ぶかい連載がある。

おもしろかったのは、「ミステリの誤訳」という連載(9回)。
チャンドラーの 『プレイバック』(ハヤカワ・ミステリ文庫)を俎上にのせて、モンダイの誤訳を指摘するあたりは、さすがである。

永井荷風、山田風太郎、山口瞳、向田邦子、村上春樹、矢作俊彦、丸谷才一、といったあたりが何度もとりあげられているのは、著者の好みか。
あとは、英米文学とミステリーが多いように思う。

新聞連載コラムなので、一回の文章は短いが、興味をそそられるものが多い。
Yamahaha今日、この本(P.75)で紹介されていた
 『山姥(やまはは)』 坂東眞砂子 (新潮社)
という本を、たまたま古本屋でみつけたので買ってきた。
『晴読雨読日記』 P.75
第116回直木賞受賞作 坂東眞砂子「山姥(やまはは)」 から ―
<坂東眞砂子はモダンホラーまたは伝奇小説とでもいうべきジャンルの書き手。 これまでに「死国」「桃色浄土」などの作品がある。うかつにも私は最近までこの人を知らなかった。不明を恥じるのみである。いや、今まで損をしていたんじゃないかとすら思う。・・・それにしてもおそるべき書き手だ。着想もすばらしいが、この手の分野に欠きがちな構成力にすぐれている。・・・へそ曲りの私にしては珍しいベタホメだが、その理由は読めば納得していただけるはずである。>
こんな書評にそそられ、読んでみたくなったのだ。

『晴読雨読日記』では、宮部みゆきの作品もいくつかとりあげられているが、ぼくの好きな船戸与一の作品はなかった。
著者の岸本完司が船戸与一をどう評価するか、彼が生きているあいだに聞いてみたかった。

著者紹介
【岸本完司 きしもと・かんじ】
 1951年北海道生まれ 2004年12月12日死去
旭川市在住の英米文学翻訳家。職業翻訳家としては、おそらく日本の最北限に生息していると思われる珍種である。代表作に 『フライデー・ナイト・ライツ』(中央公論社)、『ヴァイオリンを愛する友へ』(音楽之友社)など。料理とワインという趣味が嵩じたせいか、最近地中海地方に関心が向いており、ロバート・パーカーの浩瀚なワイン・ガイド 『ボルドー』(99年2月 講談社刊)に携わったほか、この5月には 『フィレンツェに抱かれて』(中央公論新社)を刊行の予定。
(1999.5.4 「新・晴読雨読日記」開始時 -P.140- から引用)

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