【読】600gの長編小説
昨日ここに書いた読みかけの新書 『江戸語・東京語・標準語』 を、帰宅途中の電車の中で読み終えてしまった。 読むものがないと、通勤の車中ではちょっと困るんだな。おあつらえ向きに、鞄の中には昼休みに BOOK OFF で買った長編小説が一冊・・・。
さっそく読み始めた。
船戸与一の小説を手にとるのは、ひさしぶりだ。
『蝶舞う館』 船戸与一 講談社 2005.10.26
むむっ。 新刊書店の娯楽小説コーナーのチェックを怠っていたら、一年前に出ていたんだ。
四六判、494ページ。 ずっしりと重い(600g)。
電車の中、片手で持って読むにはちょいと辛いが、船戸小説はのめり込むと重量を忘れるくらい面白いのだ。 血沸き肉踊る冒険小説。
船戸作品には世界の紛争地帯を舞台にしたものが多いが、これは現代(2004年)のベトナムが舞台。
<< 帯のコピーから >>
大地の精霊たちの声が聴こえる。 戦え、と。
この悲劇の国は、再び焦土と化す――
船戸与一が初めてベトナムを描いた、圧倒的長編小説!
日本人有名歌手の誘拐。 犯行声明で名指しされた元ジャーナリスト。
民族解放戦線に「呼び出された男」が、ベトナム戦争のかつての激戦地で見せつけられる、途轍もない現実!
――おまえは、「行動者」たることを選べるのか?
戦いの傷が癒えないアジアの人々と、戦いを知らない日本人に捧ぐ。
魂を揺るがす大傑作!
船戸与一という同時代の作家が好きだ。
ぼくのWEBサイト「晴れときどき曇りのち温泉」のコーナーも、ぜひご覧ください。
船戸与一 『蝦夷地別件』 の紹介 (「この一冊」のコーナー)
http://yamaoji.hp.infoseek.co.jp/b_hunado_ezoti.html
船戸与一の人物紹介 (「資料蔵」 人名編 船戸与一)
http://yamaoji.hp.infoseek.co.jp/kura.html#funado
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