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2006年10月 9日 (月)

【山】初冠雪と遭難

富士山が初冠雪 平年より6日遅く
甲府地方気象台は7日、富士山の初冠雪を観測した。
平年より6日遅く、昨年より4日早かった。
 http://www.asahi.com/

この時期、初冠雪のたよりが聞かれる。
そもそも、「初冠雪」とは何か。

初冠雪(はつかんせつ)とは、一年のうち、雪に覆われる時期とそうでない時期がある山岳において、夏を過ぎて(その年の最高気温をすぎた後から)初めて山頂に白く積雪ができること。冬の訪れを推し量る指標として用いられ、日本の気象庁では、気象現象として約80の山を対象に観測している。山に雪が降り、そのような時期になることを「初冠雪を迎える」と表現する。
日本の気象庁では、積雪は普通、「積雪計」を用いて実際に雪が堆積した厚みを計測する。しかし、初冠雪に関しては麓にある気象台や測候所から対象となる山の山頂を望め見て、白く堆積したかを確認する。したがって、例え山頂に降雪したとしても、雲によって山頂が隠れてしまった場合、麓から見ることができず、雲が晴れたあと観測されるというタイムラグが発生する。>  ―Wikipedia―

つまり、麓から目視で確認できた時点で「初冠雪」となるらしい。 面白いものだ。
ところで、一年前にこのブログを始めた頃、「【山】紅葉と雪」(2005年10月4日)と題して、1989年の立山での遭難のことを書いたことがある。
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2005/10/post_7748.html

今年もまた、この時期、山の遭難のニュースを聞いた。
白馬、穂高、北海道の旭岳・・・。
なかでも、白馬岳の遭難は、ガイドがついていながら何故、と思うようなケースだ。

信濃毎日新聞のサイトから
http://www.shinmai.co.jp/
(記事では実名だったがイニシャルにして、内容を要約した)

10月9日(月)
県警は9日朝、北アルプス・白馬岳(2,932m)で遭難した福岡、熊本両県の男女7人のうち3人をヘリコプターで救助。女性4人の遺体を収容。
7人が遭難した7日午後の白馬岳は吹雪。8日も積雪や強風のため捜索が難航した。

大町署は8日、北安曇郡白馬村の登山口から県警山岳遭難救助隊員6人を山頂近くの現場に向かわせたが、吹雪や白馬大雪渓での雪崩発生などのため、大雪渓下部の山小屋で待機。ヘリコプターも悪天候で飛ばせず、同日午後5時にこの日の捜索を打ち切った。

パーティーは、福岡県大牟田市の登山ガイドTさん(48)が、福岡市内の登山用品専門店を通じて募集したツアー登山。
7日に死亡したとみられる2人は、熊本県大津町の女性(53)と熊本市の女性(61)と判明。
稜線では、福岡市在住の66歳と61歳の姉妹がビバークしたままとなっているが、連絡が取れない。
山小屋に収容された3人のうち、パーティーのサブガイドを務めた福岡県春日市の女性(42)と同県宗像市の女性(67)は凍傷などの軽傷。救助要請したガイドのTさんにけがはないという。

大町署がTさんから電話で聞いた話によると、7日は午後2時すぎから吹雪になり、着衣が凍り付いたような状態になった。福岡市の姉妹が、掛けていた眼鏡が曇って足元が見えなくなり遅れ気味に。Tさんがこの姉妹に付き、ほかの4人を先に行かせた。

その後、ビバークするために、姉妹を横たわらせツェルト(簡易テント)をかぶせようとしたが、強風でツェルトが飛ばされた。そこで、3人のザックで姉妹の体を覆い、自らは救助要請へ。稜線に出てから約50メートル登った場所で、先行の4人グループと出会ったが、既に1人が倒れていたという。・・・

この記事や、同じ「信毎」の別の記事からわかることは・・・
1.登山用品専門店を通じて募集したツアー登山(7人パーティー)だったこと。
2.参加者の年齢が60歳代後半を含む高齢者だったこと。
3.このパーティーが遭難した7日は、日本の東海上を発達した低気圧が進み
 中国大陸から寒気が入り込む冬型の気圧配置だったこと。
4.登山計画書によると、7日朝、富山県側の祖母谷温泉を出発し、尾根を登って
 稜線に至り、同日夜は白馬山荘に宿泊する予定だったこと。
 (かなり難しい10時間前後のコース)
5.ガイドとサブガイドがついていて、ツェルトは持っていたこと。
 (ただし、そのツェルトが強風で飛ばされた)
6.吹雪の中、遅れ気味になった(かけていた眼鏡が曇って足もとが見えなくなった)
 人たちにガイドがつきそって、他の人たちを先に行かせたこと。
 (サブガイドがつきそったかどうかは、この記事では不明)
 つまり、パーティーを分断して行動させた。

さらに、こんな記事も。

6日にパーティーが泊まった富山県側の山小屋の従業員は、出発前、ガイドのTさんに「雨ですけど大丈夫ですか」と声をかけている。その際、Tさんは2年前の同じ時期にも、雨の中、同じルートをツアーで登った経験を挙げ、「大丈夫」と答えて出掛けたという。・・・

どうにも、やりきれない事故だ。
このツアーの企画じたいに問題があるし、悪天が予想される中、登山を強行したガイドの責任は免れないと思う。
山岳ガイドには、信頼できる人と、そうでない人がいる。
そもそも日本の山岳ガイドの制度じたいに問題があるようで、こういうガイドに引率されて遭難した方々が気の毒でならない。

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コメント

ネット記事をそのままコピー&ペーストしていましたが、「要約」という形にしました。
もっとも、内容は「信毎」のネット記事とほぼ同じ内容です。

投稿: やまおじさん | 2006年10月10日 (火) 21時50分

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