【読】ありがたい図書館
この街は図書館が多く、充実しているのがありがたい。
9館2分室で、一般書だけでも合計73万8500冊を収容(平成18年4月現在)。
この他、児童書34万冊、地域資料5万7000冊、雑誌3万冊など。
この市の図書館の特徴は、「分担収書」といって各館で重複のないように分担して収容している点だ。
インターネットで予約すれば、次の週末までには最寄の図書館に届き、借り出すことができるので便利だ。
http://library.kodaira.ed.jp/index.shtml
今日も夕方、市の中央図書館に寄って
『東方旅行記』 (J.マンデヴィル/東洋文庫)
を借りてきたのだが、もう一冊、気になっていた本もみつけた。
塩見鮮一郎 『浅草弾左衛門 第一部・天保青春編』 (批評社)
以前、この図書館の在庫となっていて書棚に見つからず、諦めた本。
五木寛之さんの
『日本人のこころ 中国・関東/サンカの民と被差別の世界』
という本に紹介されていて、読んでみたいと思っていたのだ。
(古書店で第二部と第三部を見かけた。三冊揃っていれば買おうかと思ったほど、存在感のある本だ)
さらに、今日は収穫があった。
この街の図書館ではときどき、「ブックリサイクル」ということをする。
正確には、「図書館資料(除籍済)無料配布」。
保存期限の過ぎた雑誌、不要となった図書館資料(一般図書・文学書)を無料で利用者に配布するのである。
図書館の玄関先の棚に、ご自由にお持ち帰りくださいと、たくさんの本が並べられていた。
ブリタニカの大百科事典(1972年頃の日本版/十数冊揃い)などもあったが、さすがに持って帰るのはためらわれた。 どうせ場所ふさぎになるだけなので・・・。
そんな中から2冊、いただいてきた。
『東京都のことば』 (昭和58年/東京都教育委員会)
200ページほどの小冊子。
東京語を採取したもので、明治生まれの一般の人々の会話や語りが記録されている。 これは貴重な資料だ。
『日本古典文學体系別巻 索引』 岩波書店(1964年)
このシリーズは図書館に常備されているし、古書店などでも手に入るが、索引が一冊あればいろいろと調べることができる。
全集ものの索引は何かと役にたちそうなので、見つけたら手に入れるようにしている。
(柳田國男全集の索引を、BOOK OFFで安く手に入れたことがある)
図書館は、ありがたい。
それにしても、われながら「本オタク」だなぁ・・・。
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