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2006年11月17日 (金)

【読】弾左衛門、その後

数日前に、ようやく読み終えた。
Asakusa_danzaemon1_4Asakusa_danzaemon2_1Asakusa_danzaemon3_2塩見鮮一郎
『浅草弾左衛門』 三部作
批評社 (新装版)

図書館から借りてきて、毎日すこしずつ読んだ。
入手が難しい本だったが、幸い、小学館文庫で入手可能だったので買ってしまった。
読み終えたばかりだというのに、文庫版が手許に残った。
Danzaemon1Danzaemon2Danzaemon3Danzaemon4Danzaemon5Danzaemon6      

こうして並べてみると、なかなか壮観だ。
文庫には文庫のよさがあって、著者のあとがきが二種類(新装版、文庫版)と、岡庭昇氏による解説が付いている。
図書館から借りていたのは新装版だが、そのあとがきが、なかなかいいのだ。

『浅草弾左衛門』(新装版) 巻末
 「新装版」刊行によせての寸感
  (塩見鮮一郎)

<自分で書いたものを自分で読む。 書き終えたばかりで、まだナルシズムの強く残っているうちは、それなりに楽しい。 しかし、十年ほどもたってしまうと、気はすすまないし、アラばかりがみえてくる。 (中略)
でも、耐えて読んでいるうちに、それらの場面を書いていたときの自分をひょいと思いだすときがある。 (後略)>

長くなるが、この後の部分をもうすこし引用してみたい。
奥様の恵利子さんのことを綴った部分。

<住吉村での主人公と母の再会のシーンを書いていると、妻の恵利子の母がやってきた。 隣りの部屋に見えているのに失礼したまま、涙ぐんで書きつづけていたこと、・・・>

<こんど 『浅草弾左衛門』 の再読をはじめてすぐに、癌との敗北必至の闘いを三年もつづけていた恵利子が、ついに逝ってしまった。 そのことも、この小説を書いていたころの自分がすぐにちらついてしまう理由かもしれない。 第三部に、江戸川を、親がもが子がもを引きつれて泳いでいる場面が書きとめてある。
  荷船の行き通うなかを、親鴨が子鴨を引きつれて泳いでいた。
  ひょっひょっひょっ、と鳴いている。
アパートの前が、善福寺川だった。
江戸川ではなく、この川で鴨の行進を見た。 鳴き声も、ひょっひょっひょっと聞こえた。 両岸がカミソリ堤防でなんの風情もない汚い川だが、鴨の家族は心をなごませてくれた。(略)>

Danzaemon_nazo_1今読んでいるのがこれ。
『弾左衛門の謎 歌舞伎・吉原・囲内』
 塩見鮮一郎 (三一書房)
図書館から借りて読んでいるのだが、じつにおもしろい。
小説ではなく評論。
著者の塩見さんは、弾左衛門についてそうとう調べている。
江戸時代の、いろんなことが見えてくる本だ。


Shiryou_danzaemon2先日、思い切って入手。
『増補新版 資料 浅草弾左衛門』
 塩見鮮一郎 (三一書房)   

他にも数冊購入したが、いずれまた紹介したい。
おなじく塩見さんの小説 『車善七』 (三分冊、筑摩書房)も入手した。

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