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2006年12月14日 (木)

【読】テーラー・システム

シモーヌ・ヴェイユ 『工場日記』 を読んでいて、わからない記述がある。

 第五週
 二日、水曜 ―― 七時十五分から八時四五分まで、ロベールといっしょに、
 大きいプレスで、長い金属バンドの切断。 〇・三一九パーセントの割で、
 六七七個。 一時間十分のタイムだった。

このての記述が、毎日えんえんと続く日記なのだ。
「削減率」ということばも頻繁にでてくる。
どうもわからん、と思って巻末の解説をひろい読みすると、どうやらこれが「テーラー・システム」という、当時、フランスで採用されていた生産管理技法だったらしい。

<ところで、彼女が女工になった頃、すなわち1930年代初めのフランスの工場労働者の条件は、現在からは予想もつかぬ程ひどいものであった。 彼女が属していた金属工作の未熟練工の場合、平均時間給は、牛肉0.24キロ、馬れい薯1.5キロにしか相当しなかった。・・・(略)・・・
しかも、生産効率をあげるためにテーラー・システムのような科学的管理技法が工場内に導入され、時間測定によって一定時間内にある分量の仕事を果すというスピードと能率が労働者に課せられた。 賃金も従って、出来高払いの能率給であった。・・・>
 (講談社文庫 『工場日記』 巻末解説/田辺保)

そういえば、高校のとき「テーラー・システム」のことを習ったような気もする。
どなたか教えてください。

Simone_weil_2

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コメント

いっちゃんへ

日本大百科全書
Taylor system
19世紀末から20世紀初頭、アメリカの能率技師F・W・テーラーが開発し普及に努めた生産の科学的管理法。従来の経験や勘による管理を排し、時間測定や動作改善によって科学的に各労働者の標準作業量(課業)を定め、それに基づいて生産を計画的に進行させる。また、これらに必要な計画部門や専門化された現場管理組織を設定し、課業の達成を刺激する賃金制度も考案した。
[森本三男]
©Shogakukan Inc.
Frederick Winslow Taylor
[1856―1915]
アメリカの能率技師。科学的管理法の創始者で、アメリカ経営学の源流とされる。フィラデルフィアに生まれ、初め法律家を志望したが、眼疾のため断念し、機械工場の徒弟、ミッドベール製鋼所の機械工・職長・技師長、ベスレヘム製鋼所技師を経て、コンサルタントになった。工場勤務時代に労働者の怠業を目撃して科学を基礎とした作業管理の必要を痛感し、テーラー・システムとよばれる新しい手法を開発した。それは、〔1〕労働者の標準作業量(タスク=課業)を科学的に決定するための時間研究、〔2〕課業の達成を刺激するための差別的出来高給、〔3〕計画部門と現場監督部門を専門化した機能別組織、を軸とした管理システムであった。そのシステムは、鉄道会社の合理化を契機に広く採用されるようになり、科学的管理法とよばれるようになるが、労働組合の反対は一貫して強かった。しかし、作業管理に科学的思考を導入し、その後の発展の道を開いた点で、彼の業績は不滅である。
[森本三男]


シモーヌ・ヴェイユは懐かしい名前です 高校のころ晶文社から出ていた『シモーヌ・ヴェーユの世界』という彼女の書いた文章の引用が中心だったとおもうが 図書館から借りて読んで感動したことだけ記憶に残っています ヴェイユの著作の翻訳は当時はなく そののち春秋社から出たようにおもいますが ちよっとは目を通したけれど…… そのころはわたしはもう別の傾向の本を読んでいました

投稿: uji-t父 | 2006年12月16日 (土) 22時11分

>uji-t父さん
ありがとう。
『工場日記』は、とりあえず貸出期間を延長して最後まで読み通してみようと思っています。
この日記に頻繁にでてくる「削減率」というのが具体的にわかるといいんだけど。
専門書にあたらないとわからないかもしれないね。

投稿: やまおじさん(いっちゃん) | 2006年12月16日 (土) 23時32分

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