【読】風の王国(改訂新版)
待望の一冊がついに出た。
じっさいは三分冊だけれど。
五木寛之 『風の王国』
改訂新版 幻冬舎 2006.12.20
1 翔ぶ女
2 幻の族
3 浪の魂
最初に出版されたのが1985年1月(新潮社)。 1987年に文庫化された(新潮文庫)。 ぼくは、出版直後にハードカバーで読み、文庫でも二度読んでいる。
奥の深い、よくできた小説だと思う。
今回、全面的に改訂。
20年間に五木さんが得た新しい知識、認識にもとづいて大幅に手をくわえたという。
数日前、夕刊紙 「日刊ゲンダイ」 連載のエッセイ 「流されゆく日々」 に、五木さんがこの本のことを書いていたのを読んで、そろそろ出るかなと思っていた。
ネットで書店のサイトを見たら出ていたので、きょうの帰りに買ってきた。
この本は、小説には珍しい横組み(つまり横書き)。
「流されゆく日々」 にも、五木さんご自身が横組みのこの本の見本版を手にして、横組みが新鮮に感じられる・・・そんなことが書いてあった。 よく憶えていないけれど。
帰宅の通勤電車でさっそく読み始める。
最初、横組みに違和感があったが、活字が大きく、行間もゆったりとってあるので読みやすい。
一冊が200ページほどなので、軽い読みものという感じが強い。
ぼくの好みでは、一冊にまとめて分厚くしてくれたほうがよかったのだが、これはこれでいいのかもしれない。
本のつくりも新鮮だが、読みはじめたその内容もまた、新鮮。
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コメント
もちろん、私も本屋で見ました。残念ながら高すぎて買いませんでしたが、昔の初版では読んでいます。それまでの五木とはちょと変わってきたイメージでした。私は五木の仏教の旅シリーズ(来年TVでやるらしい)の「インド編」の二冊が欲しいと思っています。
投稿: 玄柊 | 2006年12月23日 (土) 18時06分
じつは・・・そのインドの本も少し前に手に入れていたので、掲載しました。
正月に5日間連続シリーズとして放映らしいです。
投稿: やまおじさん | 2006年12月23日 (土) 23時28分