【読】わが人生の歌がたり
あいかわらず旺盛な執筆活動を続けている五木寛之氏。
新刊書店のレジで、こんな無料配布冊子をみつけてもらってきた。『本の旅人』 2007年7月号 角川書店
●インタビュー
「五木寛之 千年先にまで残る"歌がたり"を」
角川書店から出版された、五木さんの新刊
『わが人生の歌がたり 昭和の哀歓』
という本の宣伝。
<昭和七年の誕生からはじまり、朝鮮半島への移住、母の死、引揚げの恐怖、神社の床下に寝泊りした大学時代・・・。五木さんの激動の半生とともに、忘れられた昭和の名曲が味わい深く語られる『わが人生の歌がたり ~昭和の哀歓~』 。インタビューでも、その包みこむような、〝語り〟の素晴らしさは圧巻。しみじみと心に沁み入る一冊です。>
インタビュー記事を読み、さっそくこの本を購入。NHKの「ラジオ深夜便」の放送内容をベースに、『月刊ラジオ深夜便』(発行:NHKサービスセンター)に掲載された内容を編集、加筆したもの。
今回は第一部で、今後、第二部、第三部と続編が刊行予定。
五木さんが選んだ昭和の名歌謡、選曲基準が五木さんらしく、〝表通りの歌〟ではなく〝わき道〟の歌が選ばれている。
たとえば、美空ひばりの津軽の歌なら、有名な「りんご追分」より「津軽のふるさと」がいい、というのがうれしい。
山崎ハコがアルバム 『日本詩集』 で歌っている「花嫁人形」も選ばれ、語られている。 これまたうれしい。
美空ひばり 『リンゴ園の少女』
日本コロンビア COCA-7585
山崎ハコ 『日本詩集 ~遠い町 遠い空~』
トーラスレコード TACX-2318
この二枚、いいアルバムだ。
『リンゴ園の少女』 収録曲目
リンゴ園の少女/涙の紅バラ/ひばりが唄えば/愛の明星/角兵衛獅子の唄/私は街のメッセンシャー/父恋し母恋し/ピアノとヴァイオリン/旅のサーカス/二人の瞳/ひとりぼっちのクリスマス/津軽のふるさと/流れのギター姉妹/シャボン玉の乙女/クリスマス・ワルツ/若い歌声/ひよどり草子/あまんじゃくの歌/母恋い扇
『日本詩集』 収録曲目
この道/赤とんぼ/叱られて/待ちぼうけ/村祭/浜千鳥/月見草の花/赤い靴/月の砂漠/花かげ/花嫁人形/平城山/友を送る歌
| 固定リンク
「【読】読書日誌」カテゴリの記事
- 【読】池澤夏樹=個人編集 世界文学全集(2023.05.12)
- 【読】桐野夏生の新作(2023.05.07)
- 【楽】【読】五木寛之の夜 ふたたび(2023.05.04)
- 【読】池澤夏樹『また会う日まで』読了(2023.05.01)
- 【読】2023年4月に読んだ本(読書メーター)(2023.05.01)
「五木寛之」カテゴリの記事
- 【楽】【読】五木寛之の夜 ふたたび(2023.05.04)
- 【読】いつも読みたい本ばかり(2022年総集編に代えて)(2022.12.25)
- 【読】五木さんの桐野夏生評(2022.03.21)
- 【読】かつての夕刊フジ連載エッセイ(2022.03.15)
- 【読】2022年1月に読んだ本(読書メーター)(2022.02.01)
コメント
この本のことは、新聞広告で知っていましたが、早速の紹介、参考になりました。
投稿: 玄柊 | 2007年4月 1日 (日) 17時42分
>玄柊さん
五木さんらしい持論が展開されています。
『津軽のふるさと』は、FM放送で別の人が紹介しているのを聞き知った歌ですが、哀愁のこめられたいい歌です。
五木寛之作詞、山崎ハコ作曲・歌の「友を送る歌」(石川県立辰巳丘高校学生歌)が、このアルバムに入っています。
石川県立金沢辰巳丘高等学校 http://www.ishikawa-c.ed.jp/~tatsuh/
投稿: やまおじさん | 2007年4月 1日 (日) 20時44分
この本、今日一日、通勤の乗物の中でほとんど読んでしまいました。
五木さんの幼い頃からの外地(朝鮮半島)での体験、引き揚げ体験などとともに、歌の思いでが綴られています。
こころの底から歌謡曲が好きなんだな、ということが伝わってきます。
投稿: やまおじさん | 2007年4月 2日 (月) 20時16分
明けましておめでとうございます。そして、ご無沙汰しております。
マイペースで記事を更新しておりまして、この正月、『わが人生の歌がたり』を読んで共感できるところと、できないところが明確になったので、遅ればせながら記事にしました。
本年も、よろしくお願いいたします。
投稿: ほめ屋 | 2008年1月 3日 (木) 02時23分
>ほめ屋さん
ごぶさたしています。
今年もよろしくお願いします。
さきほど、ほめ屋さんのブログを拝見し、コメントを書かせていただきました。
投稿: やまおじさん | 2008年1月 3日 (木) 23時56分