【山】ヘリ墜落事故に思うこと
北アルプス 水晶小屋でのヘリコプター墜落事故。
新聞記事などで、おおよその様子がわかった。
ネット記事では、東京新聞のサイト記事が詳しいように思う。
『岳人』 という山岳雑誌を出版しているだけあって、山岳関係のニュースに強いのか。
東京新聞のサイト記事 http://www.tokyo-np.co.jp/
■2人死亡8人重軽傷 北ア・ヘリ墜落 ローター、雪と接触■ (2007年4月10日 夕刊)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007041002007590.html
■【関連】『現場にも10回以上』 死亡の藤田機長 飛行5500時間■ (同上)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007041002007585.html
■【関連】現場救出ルポ 雪煙どっと巻き上がる■ (同上)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007041002007583.html
写真を見ると、水晶小屋のすぐ近くで墜落し、大破している。
後部のローターが雪面に接触して墜落したようだ。
この時期、冬期閉鎖している山小屋が小屋開けの準備でヘリを飛ばすことが多い。
もう10年も前になると思うが、ある山小屋の小屋開け準備を手伝ったときに、一度だけヘリコプターに乗せてもらったことがあった。
荷揚げで麓から山小屋まで何度かヘリが往復した際に、小屋主さんが便乗させてくれたのだ。
歩いて登ると二、三時間はかかる距離が、ヘリだとあっという間だった。
ふだん、えっちらおっちら歩いていた登山道のある尾根を、上空から見下ろすという貴重な体験をさせてもらったが、同時にヘリの怖さも知った。
メインローター(ヘリ上部の主回転翼)がまわると、その風圧で埃が舞いあがり、近づけないほどだ。
後部ローター(垂直方向にとりつけられた回転翼)は、巻きこまれる危険があるからけっして近寄ってはいけない、と、何度も注意された。
離着陸の際には、とても緊張する。
飛ぶか飛ばないかは天候に左右されるので、毎年この時期になると胃が痛くなる、と、小屋主さんがよく言っていたことをおもいだす。
一回飛ばすだけで莫大な費用がかかるヘリコプター。
それだけに、多少無理をしても飛行することがあるのかもしれない。
亡くなった方、怪我をされた方は、ほんとうに気の毒だし、小屋開け前にこのような大事故に遭遇した山小屋の関係者にも同情する。
【2007.4.15写真追加】
なつかしい写真がみつかった。
八ヶ岳南端のある山小屋の小屋開け。
ヘリによる荷揚げ風景。
山小屋付近で、ヘリから荷物をおろすところ。
ホバリングしながら、大きなネットをゆっくりとおろす。
ロープの先のフックを機内からの操作で開くと、ネットがヘリからはずれて地上に落ちる。
| 固定リンク
「【山】山日誌」カテゴリの記事
- 【山】ひさしぶりの山歩き(黒川鶏冠山)(2018.06.03)
- 【雑】いつのまにか5月(2016.05.03)
- 【山】再開しようかな(2014.05.22)
- 【山】20年前の、こんな写真が(2014.05.06)
- 【山】22年前の穂高(2014.04.21)
コメント
小屋空けの時じゃないけど、荷揚げの時に丁度遭遇した事がありました。
すごい風で小石が飛んできて、痛かったです。
懐かしい思い出ですね。
あれって近くに駐車している車にも小石が飛んでいるんですよねぇ?
投稿: 黒豹の保安官 | 2007年4月13日 (金) 09時39分
>黒豹の保安官さん
ああ、観音平での体験ですね、これは。
そういえば、赤岳頂上小屋の前で、いっしょにヘリを目撃したことがありましたね。
山頂から携帯電話で、町に住む友人(S.Monさん)に電話。
頂上は見晴らしがいいよ~なんてことを言って、悔しがらせたのでした。
何年前でしたっけ?
はやく山登り復帰しなくっちゃ(?)
投稿: やまおじさん | 2007年4月13日 (金) 21時22分