【読】津田巡査の人生
大津事件に新たな光
富岡多恵子さんの新作 『湖の南』
こんなタイトルの小さな記事を、きょうの朝刊(朝日新聞23面)でみつけた。
<訪日中のロシア皇太子に警護の巡査がサーベルで切りつけた1981(明治24)年の「大津事件」。富岡多恵子さんの新作小説『湖の南』(新潮社)は、近年発見された、犯人津田三蔵が家族にあてた手紙を丹念に読み込み、新しい像を描いている。・・・> (朝日新聞の記事から)
大津事件については、ついせんだって読んだばかりの石光真清の手記 『城下の人』に、同時代の記録として詳しく書かれていた。石光真清が近衛師団にいた頃の体験談である。
『城下の人』(中公文庫) P.229- 「天皇と皇后」
あたりまえのことだが、「犯人」の津田巡査にも彼なりの人生があったのだ。
石光真清という人も、歴史の表舞台からほど遠いところでいっしょうけんめいに生きた人だが、この津田巡査も(有名ではあるが)、人となりについてはほとんど知られていないだろう。
富岡多恵子のこの小説、読んでみたいと思った。
http://www.shinchosha.co.jp/book/315005/
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コメント
この記事、読んでいませんでした。富岡多恵子衰えず・・ですね。
投稿: 玄柊 | 2007年4月24日 (火) 22時55分
富岡多恵子さんのこの本が図書館にあったので、貸出予約しました。読んでみるつもりです。
投稿: やまおじさん | 2007年4月25日 (水) 10時17分