【読】多摩川絵図・奥多摩絵図
『多摩川絵図 今昔 ―源流から河口まで』 (けやき出版)の絵図を眺め、今尾恵介さんの解説を読んでいる。
160年前に描かれた長尺の絵図にあじわいがあり、今尾さんの解説もおもしろい。
多摩川の上流部は、奥多摩の山あいを走る国道411号(青梅街道)沿い。
わたしには馴染みの深い土地だから、昔の多摩川沿岸と現在の姿を机上で比べるのが、とても楽しい。
多摩川源流を三頭山(みとうさん―現在、都民の森がある)北西斜面としているが、そこから現在の奥多摩町、青梅市を通って、日野、高幡不動、関戸、府中、是政、登戸、二子、矢口、川崎、羽田沖の河口までの風景が、一巻の絵巻物になっている。
この本では、長尺の絵図を23枚に分割し、 一枚ごとに今尾さんの解説が見開き2ページでつけられている。 各地の現在の写真もある。
内容をざっと紹介すると――
源流付近(大菩薩嶺)からはじまって、小菅(こすげ)村・丹波(たば)村、鴨沢村~留浦(とずら)村、川野村、小河内郷原村~河内村、境村~氷川村~下野村、白丸村~棚沢村~コリツキの滝、小丹波村~川井村~御岳山、等々と、現在も残っている地名がたくさんでてくる。
ちなみに、現在の鳥瞰図が 『奥多摩絵図』 (絵・村松昭/聖岳社/1982年)として発売されている。 これも楽しい絵図だ。
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