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2007年6月10日 (日)

【山】武甲山

今尾恵介 『地図で今昔』 (けやき出版) に、秩父の武甲山がとりあげられている。
武甲山は石灰岩から成る山で、石灰岩採掘のためにどんどん削られ、山容が大きく変わりつつある山だ。
五木寛之の『青春の門』で有名な九州の香春岳(かわらだけ)と同じような運命をたどりつつある。
Bukousan_map左は、『地図で今昔』のP.170-171に着色したものだが、薄く着色した部分が武甲山だ。 右が昭和4年(1929)の5万分の1図、左は平成9年(1997)の地図。
山頂の北側が大きく削り取られて、左の図では白くなっているのがわかる。
(この禿げたようになった白い部分は、等高線が同じなので、テラス状になっているわけだ)

<武甲山といえば秩父を代表する山として知られている。 山頂の標高は1336.1メートルあったが、現在はもっと低い。 山頂にあった三角点も後退し、やはり山頂にあった御嶽神社も1975年には少し南側に移転させられた。 現在の三角点の標高は1295.4メートルと、以前より40メートルも低くなってしまったのである。> (『地図で今昔』 1999年 P.171)

この武甲山、1980年5月17に登った。
その時の写真があったので、掲載する。
頂上付近は立ち入り禁止だった(左から二枚目の写真)。
深田久弥の「日本百名山」にも選ばれている、歴史の古い信仰の山なのだが、見るも無残な姿だった。
800517bukousan01_3800517bukousan02_3最後の写真は、同じ年の3月に登った奥武蔵の武川岳からの下山時に撮ったもの。 武甲山北斜面の採掘状況がよくわかる。




800517bukousan03_6800315bukousan04_5 



<武甲山の石灰の埋蔵量は約30億トンとされる。 今後どこまで掘り続けるのか知らないが、この秩父のシンボルたる名山を切り崩すことが、やはり秩父の経済を支えてもいるので、市民にはさぞジレンマなのだろう。 これだけ激しく切り刻まれている一方で、(中略)そのテラスのすぐ下には、チチブイワザクラ、ミヤマスカシユリ、イチョウシダなどから成る「武甲山石灰岩地特殊植物群落」があり、これが国指定の天然記念物になっている。> (『地図で今昔』 1999年 P.173)

→ 石灰岩地に咲く赤紫 武甲山資料館 チチブイワザクラ展示
 (東京新聞 TOKYO Web 2007年4月13日)
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20070413/CK2007041302008324.html

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