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2007年9月23日 (日)

【読】私訳 歎異抄(五木寛之)

朝日新聞にこんな記事があった。

Asahi070922_tannisyou朝日新聞 2007.9.22(土) 朝刊 文化欄
 歎異抄 思いっきり現代語訳
  今に通じる生きるヒント 出版続々

親鸞の思想を伝える「歎異抄」は根強い人気を集める仏教書だ。 数々の現代語訳があり、今月出たばかりの五木寛之氏の 『私訳 歎異抄』 (東京書籍) も12万部突破の勢い。 一方、仏教界からも日常語での思い切った訳が発表された。 読みやすさを目指すだけでなく、現代に通じるメッセージを問い直そうとする試みだ。 それは社会の変容を強く意識したものとなっている。 (磯村健太郎)

朝日新聞の記事(asahi.com)
http://book.asahi.com/clip/TKY200709220113.html

五木さんの 『歎異抄』 現代語訳なら読んでみたいと思い、近くの本屋で購入。
Ituski_tannisyou五木寛之 『私訳 歎異抄』
 東京書籍 2007.9.7  1200円(税別)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4487802059

― 帯より ―
私の 「歎異抄」 五木寛之
 他人を蹴落とし、弱者を押しのけて生きのびてきた自分。 敗戦から引き揚げまでの数年間を、私は人間としてではなく生きていた。 その黒い記憶の闇を照らす光として、私は歎異抄と出会ったのだ。
歎異抄は、私にとってはいまだに謎にみちた存在である。 古めかしい聖典ではなく、いきいきした迫真のドキュメントである。 (「まえがき」より)

私の家は、それほど熱心ではないが、どうやら浄土真宗の門徒らしい。
(お寺は、なぜか浄土宗だけれど)
母方の祖母が、だいぶん前に治るみこみのない病気になって入院していたとき、私はこれが最後と思ってお見舞いにいった。
その時、看病していた伯母が、祖母の枕元で小さな活字の岩波文庫の 『歎異抄』 を、天眼鏡を使って読んでいたことが強く印象に残っている。

ずっと同居していた父方の祖母が亡くなった後、それまで仏壇に向かうことのなかった父が、朝晩、お経をあげるようになった。
その父も私が20代の頃に急逝し、残された母が、朝昼晩、仏壇に向かってお経をあげる姿を、帰省するたびに見ている。

私は、この有名な歎異抄を読んだことがなかったし、読んでみようという気持ちもこれまではなかったが、いま、五木さんの本を手にし、さまざまなことを思いだして感慨ぶかい。


本の内容から離れるが、五木さんの 『大河の一滴』 いらいの一連の著作の装画は、奥様の五木玲子さんによるものだ。 いつも不思議な雰囲気の絵だと思う。

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コメント

人間の業というものを親鸞が追求したものだと
思います
千人殺すと成仏できると説いて
弟子がそれはできないというと
それこそが因縁と答える

人間のどうしようもなさを
書いてると思います

投稿: クリスタルブッダ | 2007年9月23日 (日) 18時24分

>クリスタルブッダさん
コメント、ありがとうございます。
ハコさんのMLや、某SNSではお世話になっています。

私は仏教(に限らず宗教全般)についてほとんど知りませんが、この年齢になるまでに、祖母、父親、義理の父母・兄、叔父の死などを経験したせいか、人の生死についていやでも考えるようになりました。

クリスタルブッダさんは、いろいろと実践されているようですので、また教えてください。

投稿: やまおじさん | 2007年9月23日 (日) 18時51分

五木さんのこの本には、五木さんの「私訳」の他、「歎異抄」の原典(『浄土真宗聖典 注釈版第二版』収録の『蓮如上人書写本』)が収録されています。
この原典だけを読むのは、私には難しくつらそうです。

投稿: やまおじさん | 2007年9月23日 (日) 20時16分

私は祖父が浄土真宗の寺の僧侶でしたので、親鸞には感心を持ちつづづけていました。吉川英治、丹羽文雄、亀井勝一郎など親鸞を書いた文学者も数多くいました。
五木は何故か「蓮如」に関心を集中していましたが、やっと「親鸞」へ向かっています。彼は長生きして「親鸞」という小説を完成させるのでしょう。

投稿: 玄柊 | 2007年9月25日 (火) 05時35分

>玄柊さん
そうでしたね。
玄柊さんのおじいさんは真宗のお坊さんということを、前に聞いていました。
最近の五木さんは「本気」ですね。
この先どうなるのか、興味があります。

投稿: やまおじさん | 2007年9月25日 (火) 21時01分

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