【読】文庫本を買ってみた
本屋で村上春樹の文庫を二冊購入。
古本ではなく、新刊書店で。
『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』
(新潮文庫 2002.11.1) 写真:村上陽子
『辺境・近境 写真篇』
(新潮文庫 2000.6.1) 写真:松村映三
勢古浩爾が 『ああ、顔文不一致』 (洋泉社新書y)の中で推奨していたのが、『もし僕らのことばが・・・』 。
勢古さんの村上春樹評もおもしろい。
<村上春樹。 丸顔の寺尾聡である。/村上春樹はなにを書いても村上春樹である。 その文章を 『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』 (新潮文庫) から引いてみる。 アイルランドでのウィスキーをめぐる旅行記である。 読みどころは、だれもが指摘するように、村上の類まれな比喩感覚である。 村上春樹にかぎっては 「僕」 という一人称も好ましい。> ※ 勢古さんが引用している内容は省略。
<かれの文章がかれの顔よりも、村上春樹的である。 村上春樹は自分の顔を意識していない。 意識はすべて文章に集中している。 この本はいい本だ。 小説よりもいいかもしれない。>
(勢古浩爾 『ああ、顔文不一致』 より引用)
この 『もし僕らのことばが・・・』 を探しにいって書棚で見つけたのが、もう一冊の 『辺境・近境 写真篇』 。
今日から読みはじめた 『辺境・近境』 (新潮社) の写真篇らしいので、買ってみた。
二冊とも、美しいカラー写真が満載。
村上春樹の長編小説はどうか知らないが、エッセイや旅行記は、いい。
文章がうまいなあ、と感心する。
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コメント
「辺境・近況」の写真集が単独で出ているとは、知りませんでした。
「もし僕らの・・・」の単行本の装丁は素敵ですよ。もちろん中身もいいですが。
そうして、どんどん春樹ワールドへ・・・
・・・おこしやす。
投稿: モネ | 2007年10月 5日 (金) 22時41分
>モネさん
そうですね。
ずるずると引きずりこまれそうな予感が・・・。
面白いですね、村上春樹。
投稿: やまおじさん | 2007年10月 5日 (金) 22時55分
あれ、いま不思議な現象が・・
大雅園へ行かれるのではなかったですか?
ぶどう園ですね。
3連休、愉しんでください。
私は仕事が・・・・
投稿: モネ | 2007年10月 5日 (金) 23時04分
>あれ、いま不思議な現象が・・
はい、ちょいとマジックを使ってみました。
お仕事ですか・・・。
私は三連休で、申し訳ないような気持ちです。
投稿: やまおじさん | 2007年10月 5日 (金) 23時08分