【読】風の対話
すこし前に古本屋で手に入れた本を読んでいる。
『風の対話』 五木寛之
河出文庫 文藝コレクション 1994/1/25
単行本は、1986年3月 ブロンズ新社より刊行
五木寛之が五十代はじめ頃の対談集。
対談の相手はいずれも作家で(中沢新一を除く)、当時三十代。
みんな若かったね。
対談のタイトル(いずれも「風」という言葉が使われている)と対談相手を書いておこう。
村上春樹 (ワンダーランドに光る風)
中沢新一 (宇宙を自在に回遊する風)
高橋源一郎 (虹の彼方にポップする風)
北方謙三 (男の情念を乗せて走る風)
中上健次 (物語世界に逆巻く風)
五木さんが喋りすぎのような気もするが、おもしろい。
村上春樹の 『羊をめぐる冒険』 が出版された頃であり、例の「三浦事件」(ロス疑惑)の頃の対談。
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コメント
「風の対話」持っていないような・・。村上春樹と五木が会話しているのを読んだ記憶がありません。今ちょうど、「羊をめぐる冒険」を読んでいます。ついでにお知らせすると、村上春樹の書き下ろしのエッセイ最新刊「走ることについて語るときに僕の語ること」が出ました。どうせ、マラソンの話なんだよな・・などと思って読んでいたら、嫌やはり彼はオーラを持つ人でした。昨日、落葉松の森で久しぶりのランニングをやってしまいました。今年の冬は雪の中を走ります。
投稿: 玄柊 | 2007年11月 6日 (火) 17時00分
村上春樹と五木寛之のところだけでも、読みたいです。
「走ることについて語るときに僕の語ること」私も先ほど読み終えました。。
きっと何人かの男女がまたランナーになって、寒い風の中を走ることでしょう~
走る小説家村上春樹が、自分を語ったのは、初めてのような気がします。。
投稿: モネ | 2007年11月 6日 (火) 17時52分
>モネさん、玄柊さん
あまり期待しないほうがいいかも。
今日の記事に書きましたが、五木さんと村上さんの対談、あまりかみあっていないような気が、私はしました。
文庫で26ページぶんが村上春樹との対談。
他の人との対談のほうが面白いと感じます。
BOOK OFFなどで手に入ると思います。
と言いながら、いまAmazonを調べたら1円で出ていました。
最近、この1円本というのが多いですね。
投稿: やまおじさん | 2007年11月 6日 (火) 21時51分