【読】懲りずに・・・
また、こんな本を買ってしまった。
勢古浩爾 『自分様と馬の骨』
三五館 2002.11.1 初版
『わたしを認めよ!』 (洋泉社新書y 2000年) の続編。
新刊書店で見あたらなかったので、ネット注文。
届くまで、しばらくかかった。
初版から増刷された様子がない。
あまり売れていないのだろうか。
『自分様と馬の骨』 の冒頭を、すこしだけ読んでみた。
夏目漱石のロンドン留学当時の話がおもしろい。
「倫敦に住み暮らしたる二年は尤も不愉快の二年なり」 (漱石 『文学論』)。
ほぼ同じ時期に、南方熊楠もロンドンにいたはず。
熊楠が自由奔放に(金はなかったものの)ロンドンで学問にはげんでいたことと比べて、興味ぶかい。
勢古さんのこの本は、お得意の 「承認論」。
前著 『わたしを認めよ!』 と比べてどうなんだろう。
ご本人は、 「(前著の続編だが)単独だけでも十分読める叙述と構成になっている」 と言っている(まえがき)。
気が向いたら読んでみよう。
読みたい本がたくさんあるわりには、読書にさける時間がすくなくて、つらい。
すこし前に、こんな本も買ったのだが。
佐瀬 稔 『狼は帰らず アルピニスト・森田勝の生と死』
中公文庫 1998.11.18 初版 / 2004.6.30 2刷
私の愛読書、夢枕獏さんの 『神々の雪嶺』 の主人公、羽生丈二(架空の人物)の実在モデルがこの森田勝というクライマーだという――獏さんが文庫のあとがきで書いていた。
ご興味のある方は、私の別サイトをごらんいただきたい。
夢枕獏 神々の雪嶺 (晴れときどき曇りのち温泉・この一冊)
http://yamaoji.hp.infoseek.co.jp/b_baku_kamigami.html
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