【読】宮沢賢治全集
きっかけがなければ、通して読んでみることなどなかったかもしれない。
宮沢賢治全集 ちくま文庫 全10巻
第1巻~4巻 詩集1~4
第5巻~8巻 童話1~4
第9巻 書簡
第10巻 農民芸術概論/手帳/ノート/他
もちろん、10巻すべてを読むつもりはなく、第5巻から第8巻までの童話集に挑戦してみる。
なぜか、本棚の奥に長いあいだ眠っていたのだ。
第1巻の 『春と修羅』 と、童話集の4巻を、ずいぶん前に買ったんだな。
いつか読もうと思って。
宮沢賢治全集 5 ちくま文庫
蜘蛛となめくぢと狸/双子の星/貝の火/いてふの実/よだかの星/さるのこしかけ/種山ヶ原/めくらぶだうと虹/気のいい火山弾/馬の頭巾/ツェねずみ/鳥箱先生とフウねずみ/クンねずみ/けだもの運動会/十力の金剛石/若い木霊/カイロ団長/とっこべとら子/よく利く薬とえらい薬/十月の末/ひかりの素足/ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記/風野又三郎/毒蛾/谷/二人の役人/鳥をとるやなぎ/茨海小学校/二十六夜/異稿
途中の 「けだもの運動会」 まで読んだが、いいなと思ったのは 「種山ヶ原」 だった。
「よだかの星」は、確かに胸を打つ物語だけれど、よだかがどうしてあそこまでいじめられるのか、私には理解できない。
ヨタカは、そんなに醜い鳥と思わないから。
賢治の童話は、不思議な世界だ。
それにしても、よくこんなに書いたものだと感心する。
それも、発表するあてのないものばかり、何度も推敲を重ね続けている。
未完のものも多い。
賢治は、いったい誰に向けて書き続けたのだろうか。
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コメント
僕も宮沢賢治には興味があります。
月並みですが好きな詩は「雨にも負けず」です。
小さい頃に「グスコープドリの伝記」をよく読みました。
投稿: ハッセー | 2007年11月16日 (金) 22時34分
>ハッセーさん
コメント、ありがとう。
宮沢賢治、おもしろいですね。
というか、不思議な童話をたくさん書いた人。
「雨ニモ負ケズ」という手帳に残した詩のようなものも、いろんな解釈ができて、なかなか一筋縄ではとらえきれないような。
書かれたものだけ読めばいい、という考えもありますが、宮沢賢治や太宰治には、その生涯に関心が向きます。
ハッセーさんの再開ブログ、拝見しています。気長にぼちぼちやってください。
投稿: やまおじさん | 2007年11月17日 (土) 07時59分