« 【遊】江戸東京博物館 (2) | トップページ | 【歩】季節は巡るのだ »

2007年12月 5日 (水)

【読】ドライブのきいた読み方

どこかに書いてあったな、と探して、ようやくみつかった言葉。

Itsuki_kazenotaiwa五木寛之 『風の対話』 (河出文庫)
 ― 高橋源一郎との対談から ―
 五木寛之が51歳の頃だから、1983年頃の発言

(休筆後) 「ぼくはとにかく、たった三年半ですけれども、文学みたいなものと遠ざかっていて、そして戻ってきてみると、何もかもが新鮮に見えるわけ」
「ぼくはいま、奥付まで新鮮に見えるんです。 (中略) ドライブのきいた読み方ができる。 十代のころはそうだったですよ。 ところがやっぱり、三十代から四十代にかけて、読むスピードがすごく落ちていたし、スピードが落ちたぶんだけ、精読しているなんていうのは言いわけで、実際には読み方がダイナミックじゃなかったと思うんです。 (後略)」

こんな言葉を引用したのは、今読んでいる本、ようやく 「ドライブのきいた読み方」 ができるようになったからだ。

Kinsella_joe_2W.P.キンセラ 『シューレス・ジョー』 文藝春秋

じつは、この小説、はじめの60ページぐらいまで電車やバスの中で読み継いだところで、めんどうになって投げだそうかと思ったのだった。
何故かといえば、ボリュームがありすぎるし、作者が使う比喩がむずかしいというか、集中して読まないと頭に入ってこないので、細切れ読みがつらくなったのだ。
しかし、途中で投げだすのもシャクだったので、なんとか読み進めていくうちに、ようやく乗ってきた。
J.D.サリンジャーが登場してきたあたりから、それこそ、ドライブがきいてきたのだ。
サリンジャーは、『ライ麦畑でつかまえて』 で有名な作家。
この 『シューレス・ジョー』 はフィクションだから、サリンジャーの登場も、もちろん架空の話だが、面白くなってきた。
単行本370ページのうち、半分ちかくまできた。
小説は、こうでなくっちゃ。

|

« 【遊】江戸東京博物館 (2) | トップページ | 【歩】季節は巡るのだ »

【読】読書日誌」カテゴリの記事

こんな本を読んだ」カテゴリの記事

コメント

私は今、今日届いたばかりの「マイ・フィールド・オブ・ドリームズ」を読んでいます。キンセラという人、僕は大好きです。今晩は、ニュース・ステーションでちょうどイチローのインタビューがあり、非常に興味深いものでした。

投稿: 玄柊 | 2007年12月 5日 (水) 23時12分

>玄柊さん
図書館のネット検索でこんな本をみつけたので、リクエストしました。
『and other stories-とっておきのアメリカ小説12篇-』
村上春樹〔ほか〕訳 文芸春秋 1988.9
内容
モカシン電報 W・P・キンセラ著 村上春樹訳. 三十四回の冬 ウィリアム・キトリッジ著 村上春樹訳. 君の小説 ロナルド・スケニック著 村上春樹訳. サミュエル/生きること グレイス・ペイリー著 村上春樹訳. 荒廃地域 スチュアート・ダイベック著 柴田元幸訳. イン・ザ・ペニー・アーケード スティーヴン・ミルハウザー著 柴田元幸訳. 夢で責任が始まる デルモア・シュウォーツ著 畑中佳樹訳. 彼はコットンを植えない J・F・パワーズ著 畑中佳樹訳. レイミー ジェイン・アン・フィリップス著 斎藤英治訳. 嵐の孤児 メアリー・モリス著 斎藤英治訳. ビッグ・ブロンド ドロシー・パーカー著 川本三郎訳

投稿: やまおじさん | 2007年12月 6日 (木) 21時17分

村上春樹という名を見ると、反射的に出てきてしまう私です。

短編集なのでしょうか。
グレイス・ペイリーのは、違う小説ですが春樹訳で読んだような気がします。(不確か)
キンセラのもあるのですね。。
また感想をお聞きするのを愉しみにしています。

投稿: モネ | 2007年12月 6日 (木) 22時31分

[and other sotries]、持っていますよ。これを読むと、アメリカの小説の現在のレベルがわかります。しかし、村上春樹の好きなスコット・フッツジェラルドは、どうしてもわかりません。特に「華麗なるギャッビー」の良さが感じられません。読み方が悪いのでしょうか。

投稿: 玄柊 | 2007年12月 6日 (木) 23時35分

明日、図書館に受けとりにいきます。
アメリカの現代小説に、それほど興味があるわけではないのですが、キンセラと村上春樹の名前にひかれました。
「華麗なるギャツビー」は、その昔、映画になったことを思いだします(見ていませんが)。

投稿: やまおじさん | 2007年12月 7日 (金) 22時18分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 【遊】江戸東京博物館 (2) | トップページ | 【歩】季節は巡るのだ »