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2008年1月11日 (金)

【読】宮部みゆき 再読 (2)

Miyabe_fukagawa宮部みゆき 『本所深川ふしぎ草紙』 (新潮文庫)
傑作である。
巻末の解説(池上冬樹)に面白いことが書いてあった。
錦糸町駅前の人形焼屋のことだ。

<この小説のモチーフは (作者が吉川英治文学新人賞のスピーチで述べていたので、書いてもいいかと思うが) 作者が贔屓にしている錦糸町駅前の人形焼きの店 「山田屋」 の包み紙にある(余談になるが、この店の人形焼きは作者からいただいたことがあるが、餡がぎっしりつまっていて実に美味い)。 「山田屋」 のある所は昔、「本所七不思議」 のひとつである "置いてけ堀" (中略) の場所らしく、それで店の包み紙に 「本所七不思議」 の絵が描いてあるのである。>

この店の前を、私は毎日通っているのだ。
人形焼も一度買ったことがあるが、包装紙には気づかなかった(紙袋で買ったからかもしれない)。
そういえば、宮部みゆきの居所があのあたりだと聞いたことがある。

この連作(七話からなる)は、上のように、「本所七不思議」 がモチーフになっている。
片葉の芦/送り提灯/置いてけ堀/落葉なしの椎/馬鹿囃子/足洗い屋敷/消えずの行灯

 

Miyabe_ohatsu_iwa宮部みゆき 『震える岩 霊験お初捕物控』 (講談社文庫)
今日から読み始めた。
前回(何年も前だが)読んだときの印象が強く残っている長編だ。
文庫で400ページあり、読み応えじゅうぶん。
「捕物控」 とあるが、いわゆる捕物帳とはひと味ちがう。

カバーの文句をひいて、内容を紹介すると ――
<ふつうの人間にはない不思議な力を持つ 「姉妹屋」 のお初。 南町奉行の根岸肥前の守に命じられた優男の古沢右京之介と、深川で騒ぎとなった 「死人憑き」 を調べ始める。 謎を追うお初たちの前に百年前に起きた赤穂浪士討ち入りが……。 「捕物帳」 にニュー・ヒロイン誕生! 人気作家が贈る時代ミステリーの傑作長編。>

お初は、『かまいたち』 に収められている 「迷い鳩」「騒ぐ刀」 に登場した、魅力的な娘である。
この後、続編として 『天狗風 霊験お初捕物控 <二>』 がある。
こちらも、文庫で560ページの長編。

宮部みゆきの小説を読んでいると、気持がなごむ。
悪い奴も出てくるのだけれど(善人の顔をしていて、途中から仮面の下のあくどい素顔が見えてくる人物が多く登場する)、最後に、人間を信じたくなるような 「救い」 が用意されていて、後味がとてもいのだ。

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コメント

新年は宮部みゆきから!!どんと始まるという感じですね。錦糸町駅前の人形焼屋・・臨場感がありますね。今日は、またBOOK OFFでも行こうかな。

投稿: 玄柊 | 2008年1月12日 (土) 08時46分

>玄柊さん
今年は、思うところあって、きちんと本を読もうという抱負をもって始まりました。
読んだ本のタイトルも手帳に記録したりして。
いつまで続くかわかりませんが・・・。

ブログにも中途半端なこと(買っただけの本の紹介など)を書くのはよそうと・・・年が明けてから、もう何冊も買ったのですが、それだけのことをここに書くのは控えようかと。

投稿: やまおじさん | 2008年1月12日 (土) 08時56分

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