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2008年1月18日 (金)

【読】宮部みゆき 再読 (5)

きまぐれな私にしては、よく続いていると思う。
宮部みゆきの時代小説、5冊目。

Miyabe_edogoyomiMiyabe_hatsu『初ものがたり』 (新潮文庫 1999年)

<鰹、白魚、鮭、柿、桜……。江戸の四季を彩る「初もの」がからんだ謎また謎。本所深川一帯をあずかる「回向院の旦那」こと岡っ引きの茂七が、子分の糸吉や権三らと難事件の数々に挑む。>
(カバー裏のコピー)

江戸の食べ物がよく描かれていて、興味ぶかい。
江戸時代の食べ物は、現代の和食とほとんど違わないことに少し驚く。
握り鮨や、稲荷寿司、二八蕎麦など、もうこの頃には江戸庶民が気軽に食べていたのだ。
もちろん銭がないと食べられないから、貧乏人には縁のない食べ物だったが。

『幻色江戸ごよみ』 の最後の一話は、今朝の通勤電車の中で読み終えた。
第十二話 「紙吹雪」。切ない話だった。
現代では考えにくいことだが(司法制度ができあがってしまっているから)、昔は、仇討ちというものがあったのだ。
この「紙吹雪」は、公認の仇討ちではないが、親の仇を討つために三年間、仇敵の高利貸しの家に女中奉公して目的を果す十六歳の娘の話だ。
こんなふうに生きて死んでいった人たちが、たくさんいたのだと思う。

けっして明るい話ではないが、読後、人間を信じたい気持になってくる。
これが宮部みゆき作品の力(ちから)だ。
 

じつは、船戸与一の新刊(『満州国演義 3』)をはやく読みたいのだけれど、乗りかかった舟だから、この 『初ものがたり』 を読みおえてしまおう、と思う。

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