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2008年1月27日 (日)

【雑】「武士の一分」 を観る

年末、ビデオテープにとってあった映画 「武士の一分」 を、今日になってようやく観た。

「武士の一分」
 藤沢周平 原作、山田洋次 監督、木村拓也 主演
公式サイト http://www.ichibun.jp/

あまりにも話題になった映画なので、内容はひろく知られていることだろう。
ひとつだけ、私が知らなかっただけかもしれないが……。

「一分」 〔古風な言い方で〕それ以上は譲ることのできない名誉。
  一身の面目。 「これでは武士としての――が立たぬ」 (大修館書店 明鏡国語辞典)

映画を観て思ったのは、人間誰しも、譲れない 「一分」 があるはずだということ。
その「一分」を、ついついごまかしてしまいがちなのが現代に生きるわれわれで、譲らなかったのが三村新之丞のような骨のある武士だったのだろう。
立派である。
頭がさがる。

時代劇の嘘がいやだったが、この映画の時代考証はしっかりしていると思う。
庄内の言葉、下級武士のつましい暮らしぶり(住まい、食事)、藩士たちのサラリーマン化した勤務ぶり、等々。

武士の髷(まげ)ひとつにしても、時代によって違っていたという。
今日の昼、たまたまラジオにでていた時代考証家(山田順子さん)が言っていたことだ。
(この映画の武士の髷には嘘がないと、山田さんは言う)
切腹シーンも、実際はこうだったのかもしれないと思わせる。

木村拓也の迫真の演技がすばらしい。
(今さら、私が言うことでもないが)

ラストの救いがうれしかった。


【参考】
山田順子 著
『時代考証 おもしろ事典 TV時代劇を100倍楽しく観る方法』
実業之日本社 2006年12月
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408323276

Jidaikosho_omoshiro_jiten

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コメント

見ました。
久々の佳い日本映画をでした。
立ち居振る舞いも美しかった。

時代考証もしっかりしてあったのですね。
藤沢周平の三部作の他の2つも続けて見てしまいました。

投稿: モネ | 2008年1月28日 (月) 11時38分

>モネさん
原作を読んでいないのですが、主人公の食事や住まい、暮らしぶりは、かなりリアルな感じがしました。
嘘っぽい時代劇は(特に映像の場合は)、それだけでしらけてしまうものです。
そういう意味でも、いい映画でした。
ラストでは涙が流れました。
「救い」のないドラマほど、つらいものはないのですが、これはいいエンディングでした。

投稿: やまおじさん | 2008年1月28日 (月) 21時17分

最近、劇場で観た最後の映画がこの映画でした。木村拓哉の演技をこれで始めてみました。山田洋次・・三部作を全部観ましたが、気骨ある人です。

投稿: 玄柊 | 2008年1月31日 (木) 11時17分

>玄柊さん
私は何年も映画館に行っていません。
こういう映画は大きなスクリーンで見たいものです。

投稿: やまおじさん | 2008年1月31日 (木) 21時10分

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