【読】江戸に学ぶ(続)
一昨日から読んでいるこの本が、とても面白い。
『大江戸ボランティア事情』
石川英輔・田中優子 著 (講談社 1996年)
目次はこんな感じ。
序章 ボランティアのいない社会
長屋暮らし/お師匠さまの学校/火消しと町の暮らし/旅はなさけ/村の民主主義/大家さんは大忙し/連は楽しいからみ合い/ご隠居さんの活躍/終章とあとがきをかねた対談
どのページにも、江戸時代の書籍から転載された挿絵があって、たのしい。
この本で引用されている、二冊の書物が興味ぶかい。
『日本その日その日 Japan Day by Day』 平凡社 東洋文庫
エドワード・S・モース (大森貝塚の発見者として有名、明治10年来日)
『九峰修行日記』 三一書房 「日本庶民生活資料集成 第二巻」
野田泉光院 (日向佐土原=現・宮崎県佐土原町=の安宮寺という山伏寺の住職、全国を旅した)
※ 石川英輔 著 『泉光院江戸旅日記 -山伏が見た江戸期庶民のくらし-』 講談社 1994年
江戸時代の都市民、農民の生活像がだんだん見えてきた。
そういえば、以前読んだ、『浅草弾左衛門』 (塩見鮮一郎) という長大な小説にも、当時の人々の生活が生き生きと描かれていた。
江戸時代は面白い。
『浅草弾左衛門』 塩見鮮一郎 批評社
文庫も出ている。
小学館文庫 全6冊。
| 固定リンク
「【読】読書日誌」カテゴリの記事
- 【読】2023年5月に読んだ本(読書メーター)(2023.06.01)
- 【読】池澤夏樹=個人編集 世界文学全集(2023.05.12)
- 【読】桐野夏生の新作(2023.05.07)
- 【楽】【読】五木寛之の夜 ふたたび(2023.05.04)
- 【読】池澤夏樹『また会う日まで』読了(2023.05.01)
「船戸与一」カテゴリの記事
- 【読】北方謙三と船戸与一(2023.01.06)
- 【読】Book Cover Challenge 1冊目(2020.05.10)
- 【雑】2017年の思い出 (3)(2017.12.30)
- 【遊】長倉洋海さんの写真展へ(2017.05.15)
- 【読】難しい問題――『帝国の慰安婦』を読みおえて(2016.02.17)
「浅草弾左衛門」カテゴリの記事
- 【読】江戸は鎖国だったのか(2012.12.16)
- 【読】上原善広 『私家版差別語辞典』(2012.06.16)
- 【読】【震】安政大地震(2011.05.15)
- 【読】差別するココロ (3)(2010.01.31)
- 【読】期待を超えるおもしろさ(2009.10.30)
「こんな本を読んだ」カテゴリの記事
- 【読】2023年5月に読んだ本(読書メーター)(2023.06.01)
- 【読】桐野夏生の新作(2023.05.07)
- 【読】池澤夏樹『また会う日まで』読了(2023.05.01)
- 【読】2023年4月に読んだ本(読書メーター)(2023.05.01)
- 【読】沢木耕太郎『天路の旅人』を読む(2023.04.15)
「宮部みゆき」カテゴリの記事
- 【雑】宮部みゆき原作「火車」ドラマ化(2011.11.06)
- 【歩】おいてけ堀(2011.05.02)
- 【雑】みゆきさん、いいなあ(2011.04.17)
- 【雑】東京どんぶらこ(錦糸町)(2011.02.20)
- 【読】五木寛之 選評集(続)(2010.09.12)
「石川英輔」カテゴリの記事
- 【読】江戸時代のエコロジー(2009.09.02)
- 【読】終末論ではなく・・・(2008.05.04)
- 【読】リサイクルってなんだ?(2008.04.25)
- 【読】大江戸テクノロジー事情(2008.04.22)
- 【読】日本庶民生活史料集成(2008.03.09)
「塩見鮮一郎」カテゴリの記事
- 【読】興味深い新書二冊(東京新聞書評)(2015.11.08)
- 【読】田中克彦「従軍慰安婦と靖國神社」(2015.05.20)
- 【読】「ハルハ河幻想」が面白い(2015.05.18)
- 【読】塩見鮮一郎 「ハルハ河幻想」(2015.05.15)
- 【読】2014年総集編(こんな本と出会った)(2014.12.29)
「田中優子」カテゴリの記事
- 【読】2014年総集編(こんな本と出会った)(2014.12.29)
- 【読】「カムイ伝」と「カムイ伝講義」(2014.08.12)
- 【読】「降りる思想」(2014.08.11)
- 【読】ブータン関連本、他(2014.08.04)
- 【読】「カムイ伝」のウソ?(2012.02.13)
コメント