【読】太宰治と三鷹
私は太宰治の熱心な読者ではないが、この人にはとても関心がある。
もし私が同時代に生きていたとしたら、きっと嫌いなタイプだったと思うが、亡くなってから六十年もたった今から見ると、そのむちゃくちゃな生き方に、妙に惹かれたりする。
太宰治が残した作品をそれほど読んでいなくても、評伝のたぐいを読むのは好きだ。
そんな太宰治を特集している記事が、朝日新聞の多摩版に連載されている。
今朝、たまたま、家人がひろげていた新聞を見て知った。
朝日新聞 多摩版 2008.2.19~ 連載中
太宰治を訪ねて 三鷹時代
http://mytown.asahi.com/tama/newslist.php?d_id=1400025
三鷹駅の北口で何年か仕事していたことがある。
あのあたりは太宰治が生活していたところで、なんとなく親しみを感じる土地だ。
あの店、この店、と、思いあたる場所もある。
入水自殺した玉川上水も、いまでは、ちょろちょろと水が流れるだけで、こどもが飛び込んでも溺れることなどなさそうだが、当時は水がたくさんあったのだ。
玉川上水沿いは緑が多く、昔の武蔵野の風情が残っている。
【追記 2008.2.23 夜】
三鷹文学散歩マップ |三鷹市
http://www.city.mitaka.tokyo.jp/a014/p045/t04500011.html
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コメント
北海道大学ロシア文学科の工藤教授によると、昨年、彼のクラス147人に400枚近い太宰の「津軽」を書写させたとか・・。この長さを書写することに意味があるのか、しかも、大学生、しかもロシア文学科の学生にという疑問はありますがそれだけ魅力的な紀行文であり、終わり方が見事です。この工藤教授・・小熊秀雄賞の最終選考委員の一人です。
投稿: 玄柊 | 2008年2月26日 (火) 09時00分
太宰治が好き・・・というには、のめりこんでしまった多くの人と同じかどうか不安も感じます。同じである必要はないんですけど。60年まえの風情が、三鷹に残っていると信じるのは無理だと思いながら、追いかけたくなるのも彼の魅力なんでしょう。下連雀という地名を聞くと、ついあたりに注意を払ってしまったりしてね。
ゆかりの店、人、興味深い新聞の記事を読ませていただきました。ご紹介ありがとうございました。
投稿: 麻生 れい | 2008年2月26日 (火) 12時42分
>麻生れいさん
コメント、ありがとうございます。
たぶん、あちこちに60年前の風情のカケラが残っていると思います。三鷹駅南口(下連雀とか)はよく知りませんが、きっとそうでしょう。
北口(武蔵野市ですが)も、面白いですよ。
>玄柊さん
『津軽』はいいですね。
太宰治の小説は苦手なものも多いのですが、『富嶽百景』や『津軽』は好きです。
投稿: やまおじさん | 2008年2月26日 (火) 21時54分