【読】大江戸 ボランティア事情
二冊並行して読んでいたので時間がかかったが、きょう、読了。
(もう一冊は、岩波新書の硬い本 『シリーズ日本近現代史① 幕末・維新』 というやつ)
『大江戸 ボランティア事情』
石川英輔・田中優子 著 講談社(単行本、文庫)
途中から、Amazonで手に入れた文庫本で読んだ。
写真の単行本(図書館から借りている)が重く、大きくて、満員電車の中では読みにくいからだ。
文庫も版元品切れだったため、中古を安く手に入れた。
例によって、送料の方が高くついてしまった。
(定価590円→中古価格159円+送料340円)
文庫で360ページ。 読み応えがあった。
左が文庫版。
他にも似たような趣向の本を、この著者は何冊か書いている。
『大江戸 えねるぎー事情』、『大江戸 テクノロジー事情』、『大江戸 リサイクル事情』、などなど。
やれ、リサイクルだ、エコロジーだ、ボランティアだと、カタカナ語が氾濫している現代。
江戸時代は、もっと普通に、意識することなく、助けあい(ボランティア)、資源をうまく使う生活(リサイクル)をして、結果的に自然環境がたいせつにされていた(エコロジー)ことが、よくわかった。
やっぱり、現代の日本はちょっとおかしいぞ、と思う。
この時代に生まれてきたから、しょうがないのだが。
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コメント
田中優子さんは、着物を着ている大学教授でTVにも時々出ている人ですね。こういう本を読むと、現代に生きていることがちょっと辛くなりますね。
北海道の冬の灯油代、毎月うんざりします。石炭、薪・・・環境と経済的な問題を解決する暖房がほしいと思っています。切実です。
投稿: 玄柊 | 2008年2月20日 (水) 06時42分
>玄柊さん
たしかに、北海道では暖房費が切実な問題ですね。
薪を使うのが、いちばん地球のエネルギー消費の面ではいいと思うのですが(木は再生産できるから)、いまや薪も手に入りにくい時代ですね。
地球規模で考えると、森林もどんどん食いつぶしているようですし。
田中優子さん、なかなか面白そうな女性です。
写真でしか見たことはないのですが、和服の着こなしが板についていて、鶴見和子さんを思いだしました。
『張方と江戸をんな』(洋泉社新書)という、きわどい内容の本も書いています。
買うのに勇気がいりましたが(張方・・・男性シンボルの形の道具のことを徹底的に書いた本で、浮世絵もたくさん掲載)、持っています。
投稿: やまおじさん | 2008年2月20日 (水) 22時57分