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2008年2月 6日 (水)

【読】ケータイを持ったサル

発売当初、ずいぶん話題になった本だったと記憶している。
話題になった本を敬遠するという、ひねくれたところが私にはあるので、これまで読まずにいた。

池澤夏樹さんの 『虹の彼方に』 (講談社)の中で、この本が紹介されていて、面白そうに思えたので読んでみることにした。
BOOK OFF で105円(税込み)という価格だった。

Masataka_nobuo_1712正高 信男 『ケータイを持ったサル』
  ― 「人間らしさ」 の崩壊 ―  中公新書 1712  2003.9.15

そういえば、『パンツをはいたサル』 (栗本慎一郎) という本があったことを思いだす。
正高 信男さんは、自称 「サル学者」。
著者経歴には、京都大学霊長類研究所教授、専攻 比較行動学、とある。

現代の若者の 「想像を絶するような光景」 ―― くわえたばこ、茶髪にピアス、歩きながらものを食べる、ぐらいは序の口で、駅のホームの床にあぐらをかいて座る女子高生(下着をさらけだして)、もちろん車内でもあたりかまわず 「へたり込むように腰をおろす」、ルーズソックス、電車の中での化粧、そしてケータイである。

著者は、私とほぼ同年代(私よりも三歳下の1954年、大阪生まれ)。
ケータイを持たない人らしい。
私は携帯電話をしっかり使っているし、携帯メールも必要最小限の範囲で利用している。
便利な道具なので。

それはともかく、この人の目のつけどころがユニークで(いかにも「サル学者」らしい)、上にあげたような現代若者の特徴を、「およそ異人種の習俗・行動」と言いながら、次のように考えなおすところが面白い。

<「異人種というか、まるで珍種のサルを見ているような……」 と電車のなかでひとりつぶやいて、はたとある時、気がついた。 「お前は霊長類研究所という名の機関に勤めているサル学者ではないか。 サルの専門家が、珍種にただただ呆れてどうするのか。 しかも行動の研究が自分の領域ではないか」。 そこで一念発起、サル学者としての知見を総動員して分析したところ、本書ができ上がった次第である。>
 ― 『ケータイを持ったサル』 まえがき ―

なかなか面白い本なのだ。
ユーモアがあり、目くじら立てることなく、いい意味での学者さんらしい内容だと思う。


著者の名前におぼえがあった。
なんと、ずっと以前に何冊か読んでいて、とても面白かった記憶がある。

この三冊すべて読んだかどうか記憶にないが、手元にあった。
いずれも中公新書。

『0歳児がことばを獲得するとき』  1993年
『老いはこうしてつくられる』  2000年
『子どもはことばをからだで覚える』  2001年

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