【読】古本価格の謎
古本の価格というのが、わからなくなってきた。
昔からある古本屋だと、店主がわりとていねいに値段を決めていると思う。
昨今のネット販売の価格が、よくわからないのだ。
この文庫本。
石川英輔 著 『大江戸泉光院旅日記』 (講談社文庫)
1997年5月15日、1刷、定価600円。
現在、版元品切れ、重版予定なし、というもの。
単行本は、1994年刊。
こちらも新本は手に入らないが、ネット販売だと1000円より。
https://www.kosho.or.jp/servlet/top
Amazonでも、917円で一冊でている。
(2008/3/1現在)
文庫版は、加筆訂正されていて、図版も追加・差し替えされている。
資料的な価値のありそうな本だ。
それにしても、ネット販売で2900円より、という価格はなんなんだろう。
(Amazon 2008/3/1現在、5冊)
ありふれた文庫本だが、市場にでまわっていないのかな、などと思ってあきらめていた。
今日、大型古書店(ブックセンターいとう)のある店舗で、期待もせずに文庫の棚を見ていたら、あった。
300円だった。 ごくふつうの価格だ。
即、購入。
どうも、最近のネットの古書価格は、おかしなことになっているようだ。
Amazonでは、一円本などというものもある。
古書も商品だから、需要と供給の関係で価格が決まるのだろうが、販売戦略なのか、わけのわからない価格がついている。
やっぱり、古書店街を歩いて、時間をかけて探すほうが楽しみがあっていいのだろうな。
ただし、そうとう時間に余裕がないと難しい。
昔からの古本屋で、目的の本、とくに文庫などを探していたら、日が暮れてしまうもの。
その点、最近の新古書店や大型古書店チェーンは、それなに分類されているので探しやすい。
「ブックセンターいとう」 というチェーンは、BOOK OFFとは一味ちがっていて、珍しい本が多い。
価格も適正。
私のお気に入りだ。
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