【歩】錦糸町「山田家」の人形焼
すこし前、このブログに書いた、錦糸町にある人形焼のお店。
「山田家」
【読】宮部みゆき 再読 (2)
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/2_8577.html
そこで、人形焼を買ってきた。
じつは、以前に一度だけ買ったことがあったのだが、それは人にあげるためだった。
だから、じぶんたちが食べるために買ったのは、これが初めてだ。
ご覧のように、パッケージがしゃれているのだ。
この店の紙箱や包装紙にも、同じ絵が描かれている。本所七不思議 置いてけ堀
太公望が帰ろうとすると
オイテケ オイテケと呼ぶ
その途中で 魚(うお)が
必ずなくなってしまう
「置いてけ堀」は、今、この店があるあたりだったという。
宮部みゆきさんの連作時代小説集 『本所深川ふしぎ草紙』 の中にも、「置いてけ堀」 という短編がある。
小説では、釣人に 「おいてけ」 という生き物の正体が、じつは・・・という面白さがあった。
この小説の書き出しは、こうだ。
「どうやらあれは崖涯(がんぎ)小僧のしわざらしい」
ざわざわとしたなかに、ひときわ大きな声が耳をついて、おしずは振り向いた。
両国橋の東づめにある麦飯屋の昼どきである。・・・
じつにみごとな書き出しだと思う。
にくい、と思う。
さすが、である。
ちなみに、宮部みゆきさんもファンだという、「山田家」さんの人形焼は、とても美味しい。
今日、私が買ったのは、餡入り8個(たぬき)と餡なし6個(もみじ)を詰め合わせたもの。
手提げ箱入りで、840円(税込)。
同じ値段で、餡入りばかり10個入りも選べる。
その場で袋に詰めてくれた。
たぬきの形の餡入りタイプは、こし餡がたっぷり入っている。
人気の店らしく、夜の7時半過ぎだというのに(そろそろ閉店の雰囲気だった)、私の他にも二人、お客があった。
江戸東京博物館にも入っていることを、パッケージを見てはじめて知った。
くせになりそうな人形焼だ。
人形焼・瓦煎餅 山田家
http://yamada8.com/
※リンク先変更(2010/4/30)
江戸東京博物館
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/
【2008.3.20追記】
きのう買ってきた人形焼の形をよく見たら、じつはこうなっていたので、訂正。
山田家さんのサイトにも写真が載っている。
狸(あん入り)、三笠山(あん入り)、太鼓(あん入り)、紅葉(あんなし)、の四種類。
狸が大きくて、餡の量も多い。
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