【読】アイヌ語地名をめぐって
図書館から借りてきて、ちょっとだけ読み始めたら、これが、とてもいい本だった。
さっそくネット販売で入手。
渡辺一枝さんの本(『桜を恋う人』)は、いっとき脇において、読み進めているところ。
大友幸男 著
『日本のアイヌ語地名 ―東北から沖縄まで―』
三一新書 1997.10.31 900円(税別)
新書ながら、内容は濃い。
このての本にありがちな、こじつけがない。
北海道の地名は、そのほとんどがアイヌ語地名にむりやり漢字をあてたものだ。
「内地」(今でも北海道の住民は、道外を指してこう呼ぶ)の人には読めない地名ばかり。
これは、無理に漢字をあてたからだ。
東北地方にアイヌ語地名が多く残っていることも、よく知られているが、もっと南の地方にもアイヌ語地名と思われるものの多いことが、この本でわかった。
アイヌ語が、日本の古語――弥生時代の後に形成された「大和ことば」よりも前にあった言葉――とつながりがありそうだ、ということもわかってきた。
漢字の地名の字面に、いかに私たちが惑わされているか。
地名を音(おん)で感じ、名前をつけた人たちの気持ちになってみる。
太古、この列島に住んでいた人たちのイメージがひろがる。
アイヌ語地名に関心のある人に、この本はオススメだ。
著者について、私は何も知らない。
大友 幸男 (おおとも ゆきお)
著者経歴には、岩手県陸前高田市出身、岩手日報学芸部長を経て文筆業(筆名大正十三造)、としか書かれていない。
著書は、『南部盛岡藩史略』、『北斗太平記』、『岩手の古地名物語』、『不来方の賦』、『盛岡商人伝』、『もりおかの地名』(編著)、『江釣子古墳群の謎』、『史料解読 奥羽南北朝史』、『日本縦断アイヌ語地名散歩』、『アイヌ語 古朝鮮語 日本の地名散歩』、ほか。
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コメント
この本、私も注文しました。読むのを楽しみにしているところです。
投稿 玄柊 | 2008年4月 5日 (土) 00時03分
>玄柊さん
この本、玄柊さんにとっても、きっと興味深く、役立つとおもいます。
北海道に生れた人、住む人にとって、アイヌ語地名はとても身近なものですが、その背景にある世界が見えてきます。
投稿 やまおじさん | 2008年4月 5日 (土) 07時11分