【読】二冊の本
ネットで注文した二冊の本が届いた。
どちらも、いい本だ。
うれしい。
中古本ながら状態はいい。
たぶん、持ち主は読まずに手放したのだろう。
便利な時代になったのはいいが、たまには古本屋街をゆっくり歩いてみたいものだ。
時間がとれない・・・。
小坂 洋右 著 写真/林 直光
『アイヌを生きる 文化を継ぐ 母キナフチと娘京子の物語』
大村書店 1994.4.20
萱野茂さんによる序文で、こう紹介されている。
<……読みすすんでおどろきました。/杉村京子さんの一代記などという生易しいものではなく、旭川アイヌの苦難の歴史、アイヌ民族の苦難の足跡がぎっしりと詰め込まれ、一気に読み終えてしまいました。……>
計良 光範 著
『アイヌの世界 ―ヤイユーカラの森から』
明石書店 1995.8.31
計良智子さんの 『アイヌの四季 フチの伝えるこころ』 (明石書店) を、ずいぶん前に図書館から借りて読んだことがある。
装幀がよく似ていて、たぶん内容も計良智子さんの本と同様に、親しみやすいものだと思う。
「ヤイユーカラの森」 とは (本書巻末から転載)
「和人の研究者・学者に奪われたアイヌ文化の研究を、我々自身の手に取り戻そう」 と、1973年に創設された 「ヤイユーカラ民族学会」 の活動を、より日常的・継続的に発展させるために1992年1月に創設された。/アイヌ文化を、博物館から私たちの日常の場に取り返し、現代の自然や暮らしの中、人びとの心の中に息づかせようという趣旨に賛同するアイヌや和人の会員によって構成されている。/「ヤイユーカラ」 とは 「自ら・行動する」 の意味で使われ、参加者が身体を使って行動する中から、アイヌの精神を自らのものにする活動をおこなっている。 (代表 秋辺得平)
いま読みすすめている、この本も、とてもいい。くわしくは、数日前の記事をごらんいただきたい。
瀬川 拓郎 著 『アイヌの歴史 海と宝のノマド』
講談社選書メチエ
<宝を求め、サハリン・アムール川流域に進出する戦うアイヌ。
激しい格差、サケ漁をめぐる内部対立。
「日本」との交渉――社会の矛盾に悩むアイヌ。
北の縄文から近世まで、常識を覆すダイナミックな「進化と変容」>
(カバーより)
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コメント
北海道に住む私にとって、とても興味深い本ばかりです。紹介ありがとう。ところで、最近、このコメントを入れたつもりで入らないことがあります。理由は分かりません。このコメントも昨晩入れましたが、今朝は入っていませんでした。
投稿: 玄柊 | 2008年5月15日 (木) 06時25分
>玄柊さん
いつも見てくださって、ありがとう。
コメントがうまくはいらないことは、私もありました。
私はコメント制限をしていませんので、ひょっとすると
この「ココログ」の不具合かもしれません。
懲りずに、また、コメントしてください。
投稿: やまおじさん | 2008年5月15日 (木) 22時00分