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2008年6月 5日 (木)

【読】ク スクップ オルシペ

アイヌ語の発音にできるだけ近いカナ表記では、ク スク オルペ。
本の表題もこれに近い。

萱野茂 『アイヌ語辞典』 によると、ku(私) sukup(成長する、育つ、若い) or-us-pe(噂話) というほどの意味らしい。

「私の一代の話」 という日本語の副題がついている。

Sunazawa_kura砂沢クラ 『ク スクッ オルシペ 私の一代の話』
 福武文庫 1990.2.20  365ページ
 (親本 1983.10 北海道新聞社)

砂沢クラさん(明治30年/1897~平成3年/1990)が、87歳のときに、それまで二冊のノートに書きためてあった文章が北海道新聞に連載され、その後、本になったもの。

今日から読みはじめた。
一話一話がほどよい長さで、読みやすい。
クラさんの描いたたくさんの挿絵も、親しみやすくて、いい。
明治末の北海道のアイヌの人々の生活ぶりがよくわかって、私には、ひとつひとつのエピソードがとても興味深い。

この本の中に 「知里幸恵さんのこと」 という文章がある。
知里幸恵さんは、クラさんより五つ、六つ年少で、「小柄でしたが、お父さんの高吉さんに似て、とてもかわいい顔をしていました。 頭がよく勉強家で、本をたくさん持っていて、小説を読むのが上手」 だったという。

当時、知里幸恵さんは、伯母の金成マツさんの養女として、旭川(近文)で暮らしていた。
のちに、幸恵さんの弟の真志保さんも、同居することになる。

「真志保さんにアイヌ語を教える」 という文章もある。
そういった興味ぶかいはなしが、この本にはぎっしりつまっていて、先が楽しみだ。

ちなみに、絶版。
私はネット販売で古本を購入した。

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コメント

クラさんは、ビッキの親戚になるのでしょうね。私も読みたい本です。

投稿: 玄柊 | 2008年6月 5日 (木) 23時06分

この件については、5月19日にすでに書かれていますね。表紙がビッキでした。それにしても、本はAMAZONでも随分と高いです。手が出ません。

投稿: 玄柊 | 2008年6月 5日 (木) 23時11分

>玄柊さん
巻末に系図がのっています。
砂沢クラさんの夫君・砂沢友太郎さんの末弟・市太郎さんの子息が、ビッキさんのようです。

私は「日本の古本屋」というサイトでみつけて、1050円で入手しました。
きれいな状態の本でした。

https://www.kosho.or.jp/servlet/top
Amazonよりも、こちらで探すほうがいいでしょう。
1000円から、たくさん出ています。

Amazonは、概して高いので(とくにこういう本は)、私はあまり利用しません。

投稿: やまおじさん | 2008年6月 5日 (木) 23時21分

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