【読】二十歳のころ
いろんなカテゴリーに突っ込んだけれど、思い出ばなしである。
今日は暑かった。
もう七月だから、こんな暑い日があっても不思議ではない。
今頃の暑い日には、二十歳の頃、はじめて上京した日を思い出す。
じりじりと暑い日だった。
私のおぼろげな記憶では、七月の初旬。
二十一歳の誕生日をむかえて、すぐの頃だった。
(記憶に自信はない)
頭陀袋ひとつ背負って、友人を頼っての上京だった。
あの頃、実際には何も希望がなかったけれど、捨て鉢な勇気のようなものは持っていたように思う。
金もなく、住まいもなく(居候生活と住み込み生活がしばらく続いた)、職のあてもなかったが、絶望はしていなかった。
若い頃はよかった、と思うわけではない。
あの頃に戻してやる、といわれても、お断わりである。
だが、なぜか懐かしい思いにかられる。
歳をとったのかな。
『二十歳のころ』 I 1937-1958
立花 隆 + 東京大学教養学部立花ゼミ
新潮文庫 2002年1月
(親本 新潮社 1998年12月)
萱野茂さんの項が読みたくて、ずいぶん前に買った本。
だから、他の人の項は読んでいない。
二十歳前後の大学生が、著名人にインタビューして、その人たちの二十歳の頃の話を聞き、文章にまとめるという、面白い試み。
今、あらためて見ると、興味深い人がたくさんとりあげられているのだった。
それぞれの「二十歳のころ」の時代背景もわかって、なかなかいい本なのだ。
(まともに読んではいないけれど、そう思う)
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コメント
僕その本持ってますよ。
なぜか筑紫さんのところが印象に残ってます。
「大学にはいろんな奴がいた」ってところ。
うろ覚えなので正確かどうかはわかんないですけど。
投稿: はっせー | 2008年7月 4日 (金) 22時12分
>はっせーさん
そうですか、持っていらした…。
ひさしぶりに本棚から引っぱりだしてみたのですが、面白そうな本ですね。
投稿: やまおじさん | 2008年7月 4日 (金) 22時25分